しょうゆ多品種少量生産体制の構築
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
クラウンファスナー株式会社
成果1個あたりの検査時間 25秒→3秒
| 事業者名 | クラウンファスナー株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 南アルプス市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 位置決め |
| 従業員数 | 48人 |
| 資本金 | 4,000万円 |
| 設立 | 1873年 |
同社は1873年創業ではなく、昭和48年に小ねじメーカーとして創業し、冷間圧造、転造などの技術を強化してきた。AV機器、OA機器、光学機器、自動車などの業界へ部品を供給している。自動車部品は命にかかわる重要保安部品のため難易度は高いが、高付加価値品が多い。
抱えていた課題
やったこと
ディスクブレーキ部品の全数検査を自動化するため、画像検査装置の試作機を開発した。搬送方式は高速低振動なワイヤー搬送を採用し、カメラは高精度・高機能・高速処理の3種の画像センサーを上部、横上部、横下部の3点に設置した。上部カメラにはレーザーセンサーも取り付け、タップ加工の有無に加えてキズや寸法の検査も同時に行えるようにした。コンテナストッカーと専用落下シュートも開発し、自動交換と打痕防止を実現した。
新しい製品・サービス:自動車用精密部品の高速画像検査処理装置
検査能力が大幅に向上し、1個あたりの検査時間は25秒以上から3秒以下になった。分解能力は3倍以上に上がり、従来の検査装置の8倍以上の高速化を達成した。生産能力は1日あたり約3000個に対応でき、量産にも対応可能になった。今後は自動車業界の新規受注や他業界の製品検査にも展開できる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業は昭和48年で小ねじから冷間圧造・転造へ拡張してきた経緯が書かれ、自動車部品への展開との一貫性がうかがえる。
タイ工場で自動車部品を新規開拓し売上4億円から16億円に伸ばした実績や、日本での新規受注に向けた検査装置の強みが具体的に書かれている。
量産対応には人的検査の限界があると課題を示し、高速自動検査機で対応する方針が書かれているが、事業計画の数値は薄い。
検査時間を25秒以上から3秒以下に、生産能力を1000〜3000個/日に対応と数字で目標と成果が示されている。ただし付加価値額の目標値は書かれていない。
社員が応えてくれる風土や工場内の設備が触れられているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。
ディスクブレーキ部品の重要保安部品として全数検査が求められるニーズ、受注先のターゲットが具体的に説明されている。
開発の段階や試運転を重ねた経緯はあるが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は明確に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
従来の検査装置の8倍以上の高速化を達成し、分解能力3倍以上と高水準の高付加価値化を図る内容が数字で示されている。
自動車業界の国内受注開拓や業界の品質保証要求への対応が書かれ、業界への波及は読み取れるが、雇用創出や経済波及効果の数値は薄い。
人的検査から自動化することで検査時間を大幅に短縮する効果が書かれているが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。
高速画像検査とサイバー的なデジタル活用は見られるが、サプライチェーンや地域イノベーションへの貢献は具体的に書かれていない。
自動車部品の高付加価値品への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換に資するという記述は読み取れない。
山梨県南アルプス市の立地やタイ工場の拡張は書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は少ない。
現在の性能には余力があり、自動車業界からの新規受注や他業界の製品検査にも対応できる見込み。タイ工場の生産を日本に移す計画も進めている。
メーカーなので守りに入ったらダメですね。常に先のことを考えて設備投資していかなければなりません。僕は守るのではなく、必ず取りにいきます。今までやってできなかったことはありません
公式の事例集より(原文のまま)
多品種少量生産に対応した設備にすることで、原価低減と品質向上を両立させる体制を構築した。
効果:歩留まり 70%→85%
板金加工の後工程である塗装、組立の生産設備を平成24年に導入した。
効果:作業員数 3人→1人
鉄製だったサンドビンをステンレス製に変更し、保水性を高めて安定した砂を貯蔵し造型機へ送れるようにした。