ものづくり補助金平成24年度長野県

真空成膜法による 機能性及び加飾 付加の方法の確立

塚田理研工業株式会社

この事例のポイント

  • 樹脂めっき上にTiNを成膜して金色のハードコートを実現し、耐摩耗性に優れた金色のエンブレムを作れるようにした。
  • 真空成膜により、従来の湿式めっきや塗装では得られない耐摩耗性、耐食性、摺動性、透過性などの機能と、青色、赤色、金色、ピンク、虹色、黒色などの加飾を樹脂製品に付与できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名塚田理研工業株式会社
所在地長野県 駒ヶ根市
業種金属製品製造業
技術分野めっき
従業員数192人
資本金3,750万円
設立1963年

事業の背景

同社は1963年にプラスチックめっきの専門工場として設立され、1966年に世界に先がけてバレルによるプラスチックめっきの量産化に成功した。金型から成形、めっき、塗装・印刷、組立までの一貫生産体制を持ち、オーディオ、カメラ、家電、情報機器、自動車、航空宇宙など幅広い分野に製品を納めている。高級車レクサスLFAのインテリアやエクステリアのめっき部品も手がけている。

課題と取り組み

やったこと

樹脂めっき上にTiNを成膜して金色のハードコートを実現し、耐摩耗性に優れた金色のエンブレムを作れるようにした。車部品の外装に耐えうる耐食性を持つことも確認した。樹脂めっき上にTiO、CrOを成膜して青色の加飾を実現し、虹色の加飾も検討できるようにした。樹脂めっき上にCrCNを成膜して質感のよい黒色加飾を実現した。透明樹脂上にCr、Tiを成膜してハーフミラーを実現した。これらの成果を既存顧客に提案するとともに、HPや新聞でアピールして新規顧客と新規マーケットの開拓を進める。

加工機真空成膜装置

新しい製品・サービス:金色のハードコート、青色・黒色の加飾、ハーフミラーを施した樹脂製品

事業の効果

真空成膜により、従来の湿式めっきや塗装では得られない耐摩耗性、耐食性、摺動性、透過性などの機能と、青色、赤色、金色、ピンク、虹色、黒色などの加飾を樹脂製品に付与できるようになった。金色のハードコートはエンブレムへの応用が見込め、青色・黒色の加飾やハーフミラーで製品のバリエーションが広がった。既存顧客への提案と、HPや新聞によるアピールで新規顧客と新規市場の開拓を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    従来のめっき・塗装では得られない機能と加飾を真空成膜で実現し、金型から組立までの一貫生産体制を基盤にしている点は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    レクサスLFAのインテリア・エクステリアのめっき部品を手がけた実績や、色調サンプル帳による多彩な色づけが強みとして読み取れるが、市場動向との関係は示されていない。

  • 課題の認識と解決2

    令和元年にIoT化と超合理化に取り組む記述はあるが、本補助事業の課題認識や高付加価値化につながる計画内容は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    1963年設立、従業員192名、一貫生産体制の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    金色のハードコート、青色・黒色の加飾、ハーフミラーといった製品と、エンブレムや車部品への用途が具体的に示され、ターゲットと価値が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    既存顧客への提案とHP・新聞でのアピールによる新規顧客開拓が示されるが、スケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    真空成膜による金色ハードコート、虹色や黒色の加飾などを実現し、従来の湿式めっき・塗装では得られない機能と加飾を付与している点が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    新規顧客獲得と新規マーケット開拓を掲げるが、地域経済や雇用への波及効果など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは補助金投入額と付加価値増加の関係は読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    全自動めっきラインや排水の高純度回収など環境配慮の取組はあるが、本補助事業のデジタル技術活用やサプライチェーンへの貢献は明確でない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    駒ヶ根市に立地する企業であることは書かれるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

既存顧客への提案とHP・新聞でのアピールにより、新規顧客獲得と新規マーケット開拓を進める。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。