ものづくり補助金平成24年度長野県

省スペース型後付け自動水栓機器の開発

株式会社ミナミサワ

この事例のポイント

  • 既設の手動水栓は、スペースや施工の制約があるため、後付けで設置できる省スペース型の自動水栓が求められていた。
  • 既設の手動水栓を自動化するため、マイナスドライバー1本・約5分で取り付けられる後付け式の自動水栓を開発した。
  • 省スペースで後付けできる自動水栓「シャワリー」の開発に成功し、リニューアル用の製品として商品化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミナミサワ
所在地長野県 長野市
業種金属製品製造業
技術分野金型
従業員数22人
資本金1,008万円
設立1955年

事業の背景

創業者は1955年に不凍栓を中心とする水道部品の製造を始めた。水道関連は許認可の対象で行政に保護される手堅い仕事だった。1980年代以降に市場の自由化・規制緩和が進み、不凍栓も自由化される見通しとなったため、新たな主力製品が必要になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既設の手動水栓は、スペースや施工の制約があるため、後付けで設置できる省スペース型の自動水栓が求められていた。
  • 販路・情報発信大手企業はフロア全体のリニューアルを狙い、従前の器具をそのまま使う後付け型の自動水栓には開発費を投じておらず、その市場は手つかずだった。

やったこと

既設の手動水栓を自動化するため、マイナスドライバー1本・約5分で取り付けられる後付け式の自動水栓を開発した。病院や介護施設など狭いトイレ内の手洗いを想定し、吐水口からだけでなく手かざしでも水が出る仕様とした。外観にもこだわり、商品名は「シャワリー」とした。

新しい製品・サービス:後付け型の省スペース自動水栓「シャワリー」

事業の効果

省スペースで後付けできる自動水栓「シャワリー」の開発に成功し、リニューアル用の製品として商品化した。新たな需要が生まれ、日本各地から発注が来るようになった。この製品によりグッドデザイン賞を受賞し、NAGANOものづくりエクセレンスにも認定された。不凍栓から撤退し、後付け自動水栓の商品群を広げている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    不凍栓から自動水栓への転換を1980年代の自由化に応じて決めたと書かれ、過去の水道部品事業からの一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大手は既存水栓をそのまま使う後付け型に開発費を投じておらず価格競争も少ないという市場分析が書かれ、競争優位の根拠がある。

  • 課題の認識と解決3

    狭い施設での設置制約という課題は書かれているが、高付加価値化や成長につながる具体的な計画や数値は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    従業員22名の小規模体制と開発志向のDNAがうかがえるが、補助事業遂行体制としての具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    病院や介護施設の狭いトイレ、手かざし吐水などニーズと特徴が具体的に書かれ、顧客ターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    平成28年度以降の展開は書かれるが、本件の遂行方法やスケジュール、課題解決方法は具体的に読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    後付け型自動水栓は既存製品が少ない新市場で、5分で施工できる点や価格競争の少なさが書かれ、新市場性が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    衛生面や高齢者への有用性はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    施工時間が5分で済む点は示されるが、補助金に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長野県の凍結対策という地域課題を起点にしているが、地域経済の成長や雇用創出への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

お客様が何を望んでいるのか。病院、学校、飲食店など、それぞれの現場には、まだまだニーズが隠れているはず。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

宮城県平成24年度

超抗菌ニッケルめっきの事業化

神戸製鋼所の抗菌めっき技術を導入し、自社で性能検証を行ったうえで、試作設備(100L槽と付帯設備)を設置・稼働させた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。