ものづくり補助金平成24年度長野県

プレス部品自走式外観検査装置の開発

株式会社髙﨑製作所

成果カメラのセッティング時間 10分→1分

この事例のポイント

  • プレス加工工程特有の抜きカスの浮きによる製品への傷や打痕の検査にコストと時間がかかっていた。
  • プレス部品の傷や打痕を検査する自走式外観検査装置を試作開発し、評価検討を行った。
  • カメラのセッティング時間 10分→1分。カメラの自動セッティング機構により段取り時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社髙﨑製作所
所在地長野県 千曲市
業種はん用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数65人
資本金1,200万円
設立1959年

事業の背景

創業以来、通信機器などの精密プレス部品と金型の一貫生産を手がけてきた。リーマンショック以降は車載用電装部品の大手メーカーからの受注を増やしており、自動車部品は全数検査が求められる。同社は画像検査システムを自社開発して品質管理に対応してきたが、さらに高度な検査体制とコストダウンが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算プレス加工工程特有の抜きカスの浮きによる製品への傷や打痕の検査にコストと時間がかかっていた。
  • 人手・技能カメラの位置や条件を合わせる段取り作業が手作業で10分以上かかっていた。

やったこと

プレス部品の傷や打痕を検査する自走式外観検査装置を試作開発し、評価検討を行った。カメラの自動セッティング機構を導入し、従来10分以上かかっていた作業を約1分弱でセッティングできるようにした。2000万画素のカメラを導入して広いエリアを従来より高い解像度で取り込めるようにし、段取りの省略につなげた。微細キズの検出については今後検討を進める。

  • その他2000万画素カメラカメラ自動セッティング機構
  • 検査測定プレス部品自走式外観検査装置

新しい製品・サービス:プレス部品自走式外観検査装置

事業の効果

  • カメラのセッティング時間 10分→1分
  • 製品1個当たり30%以上のコストダウンが図れると期待

カメラの自動セッティング機構により段取り時間が大幅に短縮された。2000万画素カメラの導入で広いエリアを高解像度で一度に取り込めるようになり、段取りの省略にもつながった。検査工程の短縮と自動化により短納期の実現が期待され、将来は同業者への外販も視野に入れている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    通信機器のプレス加工から自動車部品へ転換し、画像検査システムを自社開発してきた経緯が書かれ、一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    自動車部品の全数検査需要と、車載電装部品大手からの受注増が書かれ、強みとの関係はある程度読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    検査工程の短縮と自動化で短納期を実現し、製品1個当たり30%以上のコストダウンが図れると期待と具体的な数字がある。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    製品1個当たり30%以上のコストダウンという目標値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員定着率の高さや技術継承に触れるが、補助事業を遂行する体制として人材や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    自動車部品の全数検査需要に応えるため、高速で流れる部品のキズを従来の倍のスピードで検査できる点が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作開発段階で評価検討を実施し、微細キズ等の検討は今後進めると書かれ、スケジュールは一部示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    プレス部品の外観検査装置はニッチ分野特化型と分類され、一般的な普及度は示されていないが、他社がやらない技術と述べている。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    長野県でのものづくりへのこだわりは書かれるが、地域経済波及や雇用創出への具体的な効果は示されていない。

  • 費用対効果3

    製品1個当たり30%以上のコストダウンという費用対効果への言及はあるが、補助金額との比較は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    2100万画素カメラと自動セッティング機構によるプレス検査の自動化が、サプライチェーン品質の向上に関わることが読み取れる。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    海外移転が話題となる中で国内ものづくりを継続する方針はあるが、構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及3

    長野県での製造にこだわる姿勢と地域の製造業としての位置づけが書かれ、地域性はうかがえる。

今後の展望

検査工程の短縮と自動化によって短納期を実現し、製品1個当たり30%以上のコストダウンを期待している。将来的には同業者への外販も視野に入れている。

事業者の声

精密プレスと金型一筋に55年。波にもまれながらやってきました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。