ものづくり補助金平成24年度岐阜県

ニッチ分野に特化した製品(耳掃除器)と製品の樹脂加工技術の改善及び生産体制の確立

株式会社下川精工

成果月産生産能力 6万個→15万個

この事例のポイント

  • プラスチック製耳掃除器の使用中に製品の破損事故が5件発生し、同様の事故を再発させないために高強度で耐久性の高い改良版が必要になった。
  • 硬度の異なる軸部と天部を一体成形できるロボット成形機を導入し、従来は手作業だった工程を自動化した。
  • 月産生産能力 6万個→15万個。新設備の導入と製造工程の改善により、ミミスキットの生産能力は従来比3倍以上の月産15万個になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社下川精工
所在地岐阜県 関市
業種プラスチック製品製造業
技術分野プラスチック成形加工
設立1989年

事業の背景

下川精工は1989年に創業した岐阜県関市のプラスチック成形加工メーカーで、精密金型の設計製作から試作、量産までを一貫して行うことを強みとし、創業時から自動車関連部品を中心にBtoB向け製品を手がけてきた。2011年にBtoC向け製品の製造に進出し、健康美容用品メーカーとの協業で開発したプラスチック製耳掃除器「ミミスキット」を2011年10月に発売した。製品は好評を得て、ニッチな分野ながら生産数が月産6万個に達した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度プラスチック製耳掃除器の使用中に製品の破損事故が5件発生し、同様の事故を再発させないために高強度で耐久性の高い改良版が必要になった。
  • 人手・技能改良前の製品は、硬度の異なる2種類のプラスチック材料を接着剤を使わずに一体成形するため、熟練した職人が1本1本手作業で仕上げていた。

やったこと

硬度の異なる軸部と天部を一体成形できるロボット成形機を導入し、従来は手作業だった工程を自動化した。成形時はプラスチック材料の温度、金型の温度、圧力などの条件設定が難しく、試作と検証を繰り返した。改良版では市場からの指摘を受け、凸形だった軸部の先端を円錐台形状にして角Rを付け、天部の抜けやはがれを防ぐため溝を付けるなどの形状改良を行った。約6か月の試作開発期間を経て改良版をリニューアル発売した。

新しい製品・サービス:プラスチック製耳掃除器「ミミスキット」の改良版

事業の効果

  • 月産生産能力 6万個→15万個

新設備の導入と製造工程の改善により、ミミスキットの生産能力は従来比3倍以上の月産15万個になった。手作業で行っていた成形を自動化したことで人手による作業を減らし、生産性を大きく高めた。改良版は強度や耐久性が高まり、2015年9月現在もクレームゼロの記録を更新中である。

今後の展望

高齢化の進展で成長が見込まれる医療器機分野への参入をめざし、新たなODMパートナーの探索を行っている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。