南部鉄器の表面処理プロセスの強化による納期短縮化
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
株式会社ウチダ製作所(旧:有限会社内田製作所)
成果金型内製化率 30%→60%
| 事業者名 | 株式会社ウチダ製作所(旧:有限会社内田製作所) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 知多市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 金型 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1980年 |
株式会社ウチダ製作所は、自動車の窓枠などに使われる「タップ穴付ブラケット」を主力とし、プレス加工で生産している。同部品は種類が多く、それぞれの生産量が少ない多品種少量生産である。近年は短納期化のニーズが強まっており、金型の外注はコスト増の要因となっていた。
抱えていた課題
やったこと
平成24年度補正ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金を活用し、金型製造用としてマシニングセンター(MC)と、MCの加工プログラムを作成するCAMソフトウエアを導入した。プロジェクトチームでアイデアを出し合いながら、金型内の部品を交換することで種類の異なる製品を作れるユニット交換式金型を試作した。試行錯誤を繰り返し、ユニット交換式金型の実用化に成功した。導入したMCは自動で工具交換するため、従来は人手で行っていた段取り時間が大きく減った。
| 加工機 | マシニングセンター(MC) |
|---|---|
| ソフト | CAMソフトウエア |
新しい製品・サービス:ユニット交換式金型
金型の内製化率が大きく上がり、外注による金型の仕入れ額を大幅に削減できた。その結果、価格競争力が強化された。従来は失注していた案件も受注できるようになった。段取り替えの手間が減り、マンパワーにも余裕が生まれた。従来は難しかった金型の製造もできるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
金型外注がコスト増の要因だったと書かれ、金型内製化を強みにしてきた流れは読めるが、経営戦略上の明確な位置づけまでは書かれていない。
多品種少量で短納期ニーズが強まる中、金型内製化を強みに顧客の信頼を得ていると具体的に読み取れる。
金型外注コストが課題と認識され、ユニット交換式金型で内製化率を3割から6割、近年8割近くへ上げた点が具体的。
内製化率の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標値の設定はうかがえない。
プロジェクトチームを立ち上げ試作から実用化まで進めた体制は読めるが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。
短納期・多品種少量のニーズと失注案件の受注回復は読めるが、顧客ターゲットの整理や選ばれる理由の詳細は薄い。
試作から実用化への試行錯誤と、IoT・AIによる共同受注システム構築の方向性は読めるが、スケジュールの詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
ユニット交換式金型は同分野で独自性があると読めるが、普及度や高価格化の具体的な数字は書かれていない。
地域の雇用や波及効果の記述は乏しく、国が補助する積極的理由はうかがえる程度にとどまる。
外注による金型仕入れ額が大幅に削減でき、段取り時間も圧倒的に減ったと費用対効果の方向性が具体的に書かれている。
IoT・AIを使った金型の共同受注システムを構築し、企業連携を進めていると具体的に書かれている。
モノづくりのIT化加速を掲げているが、成長分野への進出や構造転換との結びつきは明示されていない。
知多市の製造業として業界全体の課題に触れているが、地域の特性を活かした経済成長の記述は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
IoTやAIを活用した金型の共同受注システムをすでに構築しており、IT化を加速させ企業の連携を進める策を検討している。
「その上で、新たなことにも挑戦する。その一つがIT化を加速させることだ」
公式の事例集より(原文のまま)
ガラス質の釉薬を塗った急須を730度の高温で焼成し定着させる鉄器製ホーロー処理に、コンベア式連続ホーロー焼成炉を導入した。
効果:1日あたり焼成能力 400個→800個
熱風装置付加キュポラを導入し、熱交換器で常温の風を高温の熱風に変えてキュポラ内に送り、熱効率を上げた。
効果:出湯温度 1,480℃→1,499℃
事業では、コントロール付きニータイプフライス盤を導入し、単品部品の一貫加工技術の構築に取り組んだ。