ものづくり補助金平成24年度愛知県

ユニット交換式金型による本型製作の低コスト化・短納期化・少量多品種対応・柔軟な設備変更対応を可能とする順送プレス※1量産システムの開発

株式会社ウチダ製作所(旧:有限会社内田製作所)

成果金型内製化率 30%→60%

この事例のポイント

  • 金型の製造を外注に頼る部分が多く、外注費がコスト増の要因になっていた。
  • 平成24年度補正ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金を活用し、金型製造用としてマシニングセンター(MC)と、MCの加工プログラムを作成するCAMソフトウエアを導入…
  • 金型内製化率 30%→60%。金型の内製化率が大きく上がり、外注による金型の仕入れ額を大幅に削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ウチダ製作所(旧:有限会社内田製作所)
所在地愛知県 知多市
業種金属製品製造業
技術分野金型
資本金500万円
設立1980年

事業の背景

株式会社ウチダ製作所は、自動車の窓枠などに使われる「タップ穴付ブラケット」を主力とし、プレス加工で生産している。同部品は種類が多く、それぞれの生産量が少ない多品種少量生産である。近年は短納期化のニーズが強まっており、金型の外注はコスト増の要因となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算金型の製造を外注に頼る部分が多く、外注費がコスト増の要因になっていた。
  • 納期・工程顧客から短納期化の要望が強まっていたが、金型の準備に時間がかかっていた。
  • 生産能力2、3カ月の間に10個の金型が必要な場合でも、自社で用意できるのは3個が限界だった。
  • 生産能力多品種少量生産で、部品ごとに異なる金型が必要となり、金型製造の手間が大きかった。

やったこと

平成24年度補正ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金を活用し、金型製造用としてマシニングセンター(MC)と、MCの加工プログラムを作成するCAMソフトウエアを導入した。プロジェクトチームでアイデアを出し合いながら、金型内の部品を交換することで種類の異なる製品を作れるユニット交換式金型を試作した。試行錯誤を繰り返し、ユニット交換式金型の実用化に成功した。導入したMCは自動で工具交換するため、従来は人手で行っていた段取り時間が大きく減った。

加工機マシニングセンター(MC)
ソフトCAMソフトウエア

新しい製品・サービス:ユニット交換式金型

事業の効果

  • 金型内製化率 30%→60%
  • 金型内製化率 60%→80%

金型の内製化率が大きく上がり、外注による金型の仕入れ額を大幅に削減できた。その結果、価格競争力が強化された。従来は失注していた案件も受注できるようになった。段取り替えの手間が減り、マンパワーにも余裕が生まれた。従来は難しかった金型の製造もできるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    金型外注がコスト増の要因だったと書かれ、金型内製化を強みにしてきた流れは読めるが、経営戦略上の明確な位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    多品種少量で短納期ニーズが強まる中、金型内製化を強みに顧客の信頼を得ていると具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    金型外注コストが課題と認識され、ユニット交換式金型で内製化率を3割から6割、近年8割近くへ上げた点が具体的。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    内製化率の数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、目標値の設定はうかがえない。

  • 事業を進める体制3

    プロジェクトチームを立ち上げ試作から実用化まで進めた体制は読めるが、人材や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    短納期・多品種少量のニーズと失注案件の受注回復は読めるが、顧客ターゲットの整理や選ばれる理由の詳細は薄い。

  • 事業化までの道筋3

    試作から実用化への試行錯誤と、IoT・AIによる共同受注システム構築の方向性は読めるが、スケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ユニット交換式金型は同分野で独自性があると読めるが、普及度や高価格化の具体的な数字は書かれていない。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果の記述は乏しく、国が補助する積極的理由はうかがえる程度にとどまる。

  • 費用対効果4

    外注による金型仕入れ額が大幅に削減でき、段取り時間も圧倒的に減ったと費用対効果の方向性が具体的に書かれている。

  • イノベーションへの貢献4

    IoT・AIを使った金型の共同受注システムを構築し、企業連携を進めていると具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    モノづくりのIT化加速を掲げているが、成長分野への進出や構造転換との結びつきは明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    知多市の製造業として業界全体の課題に触れているが、地域の特性を活かした経済成長の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

IoTやAIを活用した金型の共同受注システムをすでに構築しており、IT化を加速させ企業の連携を進める策を検討している。

事業者の声

「その上で、新たなことにも挑戦する。その一つがIT化を加速させることだ」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。