ものづくり補助金平成24年度愛知県

超小型液体ロケットエンジン開発(あいちロケ丸プロジェクト)

有限会社加藤精密工業

この事例のポイント

  • 試作したロケットエンジンは推力が数十キログラムと小さく、ロケットを飛ばしても到達高度が低いため、より大きな推力のエンジン開発が必要だった。
  • ものづくり補助金を活用し、エタノール燃料と液体酸素の燃焼システムを持つ超小型ロケットエンジンを開発した。
  • 液体燃料の超小型ロケットエンジンを国内で初めて開発し、燃料噴射圧7メガパスカルに耐える配管とインジェクターの製作技術を確立した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社加藤精密工業
所在地愛知県 名古屋市
業種一般機械器具製造業
技術分野動力伝達
従業員数40人
資本金300万円
設立1968年

事業の背景

同社は航空機の組み立て用や各種試験用の治具、ロケットの燃料注入ホース、エンジンの燃焼試験装置などを作り、航空機・宇宙関連分野を主力としている。平成24年ころ、社長が小型衛星の需要が将来伸びると感じ、小型ロケットの開発に取り組み始めた。まず長さ50センチメートル、直径20センチメートル規模のロケットエンジンを試作し、燃焼に成功した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術試作したロケットエンジンは推力が数十キログラムと小さく、ロケットを飛ばしても到達高度が低いため、より大きな推力のエンジン開発が必要だった。
  • 新製品・新技術日本では液体燃料を用いた超小型ロケットエンジンの開発事例がなく見本がないため、開発には多くの難関があった。

やったこと

ものづくり補助金を活用し、エタノール燃料と液体酸素の燃焼システムを持つ超小型ロケットエンジンを開発した。目標は推力300キログラム、到達高度1200〜1300メートルとした。名古屋工業大学や植松電機、技術士と協力し、まず製作して試し、改善を繰り返した。燃料の流体・気体状態における流量試験を行い、燃料噴射圧7メガパスカルに耐える流路配管とインジェクターの製作技術を確立した。

新しい製品・サービス:エタノール燃料と液体酸素を使う超小型液体ロケットエンジン

事業の効果

液体燃料の超小型ロケットエンジンを国内で初めて開発し、燃料噴射圧7メガパスカルに耐える配管とインジェクターの製作技術を確立した。開発中に燃料噴射流量が想定値に届かないなどの新たな課題も見つかったが、その解決策にもめどが立っている。安価なロケットエンジンメーカーとして先駆者になれる可能性がある。若手社員がモノづくりの楽しさを学び、会社の成長を担う人材として育つことも期待される。

今後の展望

改善を加えたうえで、平成28年の春にロケットを打ち上げる計画である。

事業者の声

「やります、やれます、やってみせます」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。