ものづくり補助金平成25年度建設業北海道

方向制御ノズルを用いた地中埋設管内閉塞の迅速解消システムの開発

川崎建設株式会社

この事例のポイント

  • 農業用暗渠排水管に土砂などが堆積すると作物の生育に支障が出るが、従来は管の閉塞箇所を特定して解消する手段が十分でなかった。
  • 地中埋設物を探索する棒の仕組みをヒントに、地上から土中を経て地中管内を貫通させる「打ち込みノズル」を開発した。
  • 農業用暗渠排水管の機能回復が迅速化し、植付け・収穫期の降雨による圃場作業の滞りに対する解決策になる。

事業者のプロフィール

事業者名川崎建設株式会社
所在地北海道 京極町
業種総合工事業
技術分野立体造形
従業員数12人
資本金2,000万円
設立1967年

事業の背景

地域では建設業界が冷え込んでいる中、研究開発で生んだ技術により差別化を図る必要があった。同社は既に特許を取得した管内洗浄装置を主力としてきた。新分野進出は建設業では弱いとされがちだが、開発技術を売上と利益につなげることを目指していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力農業用暗渠排水管に土砂などが堆積すると作物の生育に支障が出るが、従来は管の閉塞箇所を特定して解消する手段が十分でなかった。
  • 人手・技能堆積物がノズルの前方にある場合は進行不能となり、作業を中断せざるを得なかった。
  • 人手・技能温暖化の影響で植付け・収穫期の降雨が増え、圃場作業が滞る問題があった。

やったこと

地中埋設物を探索する棒の仕組みをヒントに、地上から土中を経て地中管内を貫通させる「打ち込みノズル」を開発した。管内調査・洗浄装置のケーブルに電磁波を流し、電磁波受信探索装置で位置を探知して閉塞部分を特定する。その後、打ち込みノズルを突き刺し、先端部の水噴射口から放水して土砂などの塊を融解させ、管内の閉塞をピンポイントで解消する。ノズル先端部は金属製で、合成樹脂や塩ビ管にも対応できる。開発にあたっては3Dプリンターによる試作を行った。

  • その他方向制御ノズルを用いた地中管内閉塞の迅速解消システム打ち込みノズル管内調査・洗浄装置
  • 検査測定電磁波受信探索装置
  • 加工機3Dプリンター

新しい製品・サービス:方向制御ノズルを用いた地中管内閉塞の迅速解消システム(打ち込みノズル)

事業の効果

農業用暗渠排水管の機能回復が迅速化し、植付け・収穫期の降雨による圃場作業の滞りに対する解決策になる。北海道内の営農家が収穫前の玉ねぎ圃場で多雨による生育被害を受けた際、暗渠排水管の機能回復により収量を確保した実例がある。他の地下埋設管の管洗浄にも活用でき、社会インフラのストックマネジメント技術向上やコスト削減に貢献すると期待される。また、既存の農業用暗渠洗浄システムに組み込み直接受注生産販売を行う予定があり、地中への注入技術への応用も構想されている。

今後の展望

既に事業化している農業用暗渠洗浄システムに組み込み、直接受注生産販売を行う予定がある。地上から地中管内へ水を噴射する技術を地中への注入技術へ応用し、単体でも求められる製品の開発を目指す構想もある。

事業者の声

研究員も現場に出ろと言ってます。机で考えていてもダメ。現場を知ることで新しい発想が生まれることも多いんです

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。