ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

バウムクーヘン等菓子製造機械の販路拡大を目指した設備導入事業

有限会社横山鉄工

成果売上高 4,000万円→7,000万円

この事例のポイント

  • 小ロット生産の需要に対応した小型バウムクーヘンオーブンを国内で販売したいが、国内売上が思うように伸びていなかった。
  • ものづくり補助金により、小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブンを製造するための機械設備を購入した。
  • 売上高 4,000万円→7,000万円。海外企業との取引が増え、国内外から注文が増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社横山鉄工
所在地北海道 帯広市
業種生産用機械器具製造業
従業員数3人
資本金2,000万円
設立1987年

事業の背景

有限会社横山鉄工は、地元の大手菓子メーカーの業務用バウムクーヘン製造機械のメンテナンス業務を手掛けていた。国内で販売されているバウムクーヘンオーブンの多くは中~大規模生産向けで、小ロット生産の需要に対応した機械が少ないと考えた。当時、小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブンの国内売上は思うように伸びていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信小ロット生産の需要に対応した小型バウムクーヘンオーブンを国内で販売したいが、国内売上が思うように伸びていなかった。
  • 人手・技能社内に外国語に対応できる人材がおらず、中国以外の国との取引では市場動向や法令の情報が不足していた。

やったこと

ものづくり補助金により、小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブンを製造するための機械設備を購入した。その設備を使って小型バウムクーヘンオーブンの開発に成功した。平成28年6月のFOOMA JAPAN2016に出展し、中国企業から引き合いを得た。その後、中国の西安で開催されたジェトロ主催のシルクロード国際博覧会に出展し、海外企業からの引き合いがさらに増えた。ジェトロ北海道や信用金庫の支援を受けて、契約書や通関、貿易実務を整えた。

加工機小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブンを製造するための機械設備

新しい製品・サービス:小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブン(幅広タイプ)、電気対応のバウムクーヘンオーブン

事業の効果

  • 売上高 4,000万円→7,000万円

海外企業との取引が増え、国内外から注文が増えた。売上高は補助金申請前の約4,000万円から約7,000万円に伸びた。社員のモチベーションが向上し、売上増により給与水準も上昇した。海外企業との引き合いが増えたことでメディアからの取材が増え、認知度も高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    メンテナンス業務の経験から小ロット生産向け機械の需要に着目し、海外販路開拓と小型バウムクーヘンオーブン開発へつながっている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国内は大規模向けが多いことや小ロット需要の不足を踏まえ、小型機で差別化したことは読み取れるが、競争優位の定量的根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決3

    海外展開に向けた課題として外国語人材不足や市場・法規制情報の不足を挙げ、支援機関の活用で対応している。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    売上高が約4,000万円から約7,000万円に伸びたと記載があり、付加価値・賃上げへの言及もあるが、今後の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員3名で社長自らが申請書類を作成したと記載され、体制は限られているが、支援機関の支援で補っている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロット生産向け小型機という製品の位置づけや海外からの問い合わせ先は示されているが、顧客ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    中国では電気のみ使用可能などの課題と電気対応機の開発は書かれているが、スケジュールや解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    小ロット生産向け小型バウムクーヘンオーブンで大規模向けが多い国内市場の中で差別化していることは読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    海外展開による地場企業の救済や取引拡大に言及があり、国が補助する理由の一端がうかがえる。

  • 費用対効果3

    補助金投入額に対する効果の数値は示されていないが、売上約4,000万円から約7,000万円への伸長は示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    十勝地方の経済規模縮小を背景に海外展開が地場企業の救済手段になると述べられ、地域への言及がある。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナウイルス感染症の収束後に向けて輸出準備を整えていく方針である。今後も海外との円滑な取引ができるよう、ジェトロ北海道や地元金融機関のサポートを活用していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。