ものづくり補助金平成27年度情報通信業福岡県

チョコレート製造設備導入による地域の魅力に特化したお土産品作り事業

オーエーセンター株式会社

成果生産能力は2倍に向上し、品質も安定した。

この事例のポイント

  • 需要の急増に生産が追いつかず、人員増で対応しようとしたが生産力が不足していた。
  • 北九州市の世界遺産に関連したお土産の企画に参加し、八幡製鉄所の鉄の街と北九州の技術力を伝える商品として、チョコレートでボルトとナットを表現した「ネジチョコ」を開発した。
  • 生産能力は2倍に向上し、品質も安定した。テンパリングマシンの導入により品質のばらつきが解消され、品質も安定した。

事業者のプロフィール

事業者名オーエーセンター株式会社
所在地福岡県 北九州市
業種通信業
従業員数90人
資本金1,000万円
設立1985年

事業の背景

オーエーセンターは、NTTの一次代理店として情報機器の販売や工事・保守を行い、ドコモショップを北九州で5店舗展開してきた。2003年から飲食事業にも参入し、焼き菓子店「グランダジュール」を2店舗展開して人気店になっている。2015年に明治日本の産業革命遺産が世界遺産に登録され、北九州市は観光客向けのご当地土産が少ないことが課題となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力需要の急増に生産が追いつかず、人員増で対応しようとしたが生産力が不足していた。
  • 品質・精度作業者によって成形樹脂型への流し込みや脱泡の仕方にばらつきが出て、品質を均一にできなかった。
  • 人手・技能少子化による慢性的な人手不足を考え、メーカーとして商品を卸す市場を開拓する必要を感じていた。

やったこと

北九州市の世界遺産に関連したお土産の企画に参加し、八幡製鉄所の鉄の街と北九州の技術力を伝える商品として、チョコレートでボルトとナットを表現した「ネジチョコ」を開発した。カカオをふんだんに使い、一口で食べやすいサイズを追求した。需要の急増に対応するため、油脂の結晶を整え風味を良くするテンパリングマシンと、チョコレートを真空状態にして窒素ガスを入れてカビを防ぐ小型ピロー自動包装機を導入した。金属探知機も購入して安全性を確保した。

加工機テンパリングマシン
加工機小型ピロー自動包装機
検査測定金属探知機

新しい製品・サービス:チョコレートでボルトとナットを表現した「ネジチョコ」(ネジチョコ、ネジチョコココアの2種類)

事業の効果

  • 生産能力は2倍に向上し、品質も安定した。
  • 生産性 7,000セット/日→30,000セット/日

テンパリングマシンの導入により品質のばらつきが解消され、品質も安定した。包装機と金属探知機で安全性も確保された。生産能力は2倍に向上し、増え続ける需要に対応できるようになった。型抜きロボットの導入により生産性をさらに3倍に高める計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    2003年に飲食事業へ参入し、グランダジュールを2店舗展開した実績はあるが、チョコ事業との一貫性は記述から読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    北九州の観光客需要や世界遺産関連土産の少なさに触れ、市場機会を捉えたことは読めるが、自社の経営資源との関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    少子化による人手不足を見据え、メーカー的立場で卸す市場を開拓する必要を感じたと記載があり、課題認識と方向性は具体的。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    型抜き工程の機械化で日産7,000セットを日産3万セット近くに高め、生産性を3倍にするという数値目標が明示されている。

  • 事業を進める体制2

    生産増のために人員を増やして体制強化したとあるが、事務処理能力や補助事業の遂行体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    一口サイズやインパクトと遊び心が女性や若者に支持され、発売前に大量注文を受けたなど、ニーズの裏付けが具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋4

    今年秋をめどにロボット導入、来年は抹茶やストロベリー味の追加、OEM供給と段階的な計画とスケジュールが示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ネジチョコは従来にないデザインのチョコで、2016年の販売開始後に大量注文や多数のマスコミ掲載が続いたと記載がある。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    北九州の観光資源活用や地域のお土産開発に市が取り組んだ点は触れられているが、雇用創出や波及効果の数値は薄い。

  • 費用対効果3

    生産能力が2倍になり品質も安定したとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は記載がなく費用対効果は読みにくい。

  • イノベーションへの貢献2

    3Dプリンターで金型期間とコストを削減したとあるが、デジタル技術のサプライチェーン貢献までは書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    北九州の世界遺産関連土産として開発し、地域観光への貢献や雇用拡大に力を入れると明記されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

型抜き用ロボットを導入し生産性を3倍に高める。来年からは抹茶やストロベリー味などのバリエーションを増やす。OEM供給にも応え、海外も視野に入れた展開を図る。ネジチョコの需要拡大に合わせて雇用も増やす予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。