ものづくり補助金平成25年度製造業青森県

水産加工業界向け魚類の自動整列供給機の開発

有限会社大道鐵工所

この事例のポイント

  • オートチェッカへの魚類の整列供給工程には1台当たり2〜3名の作業員を要している。
  • 自社のホタテ剥き身選別機構を応用し、さんま・さば用のオートチェッカと連動する自動整列供給機を試作開発した。
  • 魚類の整列供給工程を無人化でき、作業員不足に対応できるとともに人的ミスも削減できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社大道鐵工所
所在地青森県 八戸市
業種業務用機械器具製造業
技術分野機械制御

事業の背景

オートチェッカは水揚げされた魚類の選別に用いられ、鮮度保持や品質保証、人的ミスの削減といった重要な役割も担っている。従来は整列供給に1台当たり2〜3名の作業員を要していた。当社は省力化機械・搬送機械の製造やステンレス加工を行い、アンリツ産機システム株式会社の協力会社としてオートチェッカの前後装置や周辺装置を設計・製作している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能オートチェッカへの魚類の整列供給工程には1台当たり2〜3名の作業員を要している。
  • 人手・技能作業員不足が深刻化している水産加工業界から、整列供給工程の自動化・短時間化が求められていた。

やったこと

自社のホタテ剥き身選別機構を応用し、さんま・さば用のオートチェッカと連動する自動整列供給機を試作開発した。試作機は搬出機構部、整列機構部、排出機構部の3つで構成し、各機構部に制御・操作盤を設置した。搬出機構部はベルトコンベアの速度をインバータ制御で可変にし、後工程への供給量を一定に保つ仕様とした。整列機構部は魚類の重なりを考慮してローラで魚類を1列に並べる仕様とした。排出機構部は受器の移動位置と連動させるため排出タイミングを制御するソフトを設計・開発し、排出速度も高速な仕様とした。試運転では、オートチェッカに連結してハードと電気信号の動作を確認した後、水産加工会社でさばを投入し、制御の確認と不具合の修正を行った。

新しい製品・サービス:オートチェッカ連動型自動整列供給機

事業の効果

魚類の整列供給工程を無人化でき、作業員不足に対応できるとともに人的ミスも削減できた。約120尾/分の処理能力を実現し、鮮度保持が期待できるようになった。自動化による等階級選別が可能となり、10ランクの機械性能で確実な品質保証につながる。今後は300尾/分の処理能力と耐久性の向上を目指して開発を継続する。

今後の展望

水産加工業界はもとより、人手不足解消や生産性向上、安全性の課題を抱える農業・食品・医薬品分野もターゲットとする。医療立国の政策やTPP対応への要求が高まるにつれ、これらの市場は着実な成長が予想される。主に北海道や東日本の水産加工会社を対象に製品PRを行い、農業・食品・医薬品分野への進出を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。