回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社マルイチ水産八戸
| 事業者名 | 有限会社マルイチ水産八戸 |
|---|---|
| 所在地 | 青森県 八戸市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
弊社は青森県南地方で鮮魚の仲卸業を主な生業としてきたが、鮮魚出荷は天候に左右され、安定雇用が難しかった。震災直後の風評被害もあり、鮮魚出荷への依存では事業継続が困難になると考え、サバ等の加工を新事業として始めた。従来は東京都中央卸売市場築地や名古屋市中央卸売市場の卸売業者が主要取引先だったが、平成24年から㈱マルイチ産商(長野市)とも取引を始めた。同社との取引は平成24年に15t、平成25年に80tで年々伸び、平成26年には前年の5倍となる400tの冷凍魚等の受注に加え、冷凍ブリ・ワラサの三枚卸しによるフィレ製造も依頼された。
抱えていた課題
やったこと
スイング式ヘッドカッターを導入した。ブリ・ワラサは骨が太く出刃包丁による手作業では困難だったが、安全性に配慮された本設備により毎分40尾の処理が可能となり、生産性が格段に向上した。ブリ三枚卸機を導入した。既存のサバ専用設備ではブリやワラサに使えず、手作業では熟練技術が必要だったが、本設備は毎分25~30尾の処理に加え2~6kgの幅広い魚体に対応できるため、生産量が増え製品が均一化した。ベルト式真空包装機を導入した。袋詰めされた商品を並べるだけで真空・シール・排出の一連作業ができ、鮮度を保ったまま製造でき、清掃も容易で衛生面に優れた商品の製造が可能になった。ブリを材料とした試作加工を行い、ブリの三枚卸の生産性向上、製品の均一化、真空包装による品質向上を確認した。
| 加工機 | スイング式ヘッドカッター |
|---|---|
| 加工機 | ブリ三枚卸機 |
| 加工機 | ベルト式真空包装機 |
新しい製品・サービス:冷凍ブリ・ワラサのフィレ加工品
ブリ三枚卸機とスイング式ヘッドカッターにより、ブリ・ワラサの処理能力が上がり生産性が向上し、製品も均一化した。ベルト式真空包装機により鮮度を保ったまま真空包装でき、衛生面に優れた商品を製造できるようになった。これによりフィレ加工による冷凍ブリ・ワラサの高付加価値化が可能となり、競合他社との差別化を図れるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
鮮魚仲卸から始めた事業にサバ加工を加えた経緯は書かれているが、フィレ加工の位置づけは中長期の戦略として明確には述べられていない。
取引先の受注量が15t、80t、平成26年400tと伸びた点や、競合他社との差別化を目指す記述があり、市場と自社の状況が具体的。
天候に左右される鮮魚出荷や風評被害という課題を挙げ、フィレ加工設備導入で課題に対応する流れが書かれている。
毎分40尾、毎分25~30尾という処理能力は書かれているが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
フィレ製品の需要増加、調理の簡便化志向、個食化傾向など顧客ニーズの根拠が書かれている。
ブリ試作加工の結果は述べられているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ブリ・ワラサのフィレ加工の高付加価値化に触れるが、市場での認知度や高水準の価格を示す数字は示されていない。
水産加工品の市場規模が大きいことや八戸漁港の水揚げ増加に触れるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。
処理能力の向上や製品の均一化が述べられるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数字は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
公開されている事例からは読み取れません。
八戸漁港の地域資源であるブリ・ワラサを活かす点は読み取れるが、雇用や地域経済成長への効果は具体的でない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
八戸漁港では海洋環境の温暖化によりブリやワラサの水揚げ量が増えており、今後はイカ、サバに続く第三の柱になる可能性がある。家庭の消費は調理が簡単な切り身魚が中心で、外食・中食での需要も高まっているため、フィレ加工品への需要は高いと見込まれる。水産加工品の市場規模は農産加工品や食肉加工品より大きく、今後も安定した市場が確保されると推測される。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
倉庫業務は昼間に製品の出荷と資材の受入れ・入庫を行い、夜間に生産された製品のパレット積み収納と生産機械への資材投入を行っている。
効果:倉庫業務の人数 4名→2名
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日