ものづくり補助金平成25年度製造業青森県

内視鏡用処置具部品製造に使用する金属超微粒子の生産性の向上

カミテック株式会社

成果粉体生産効率 10g/回→30g/回

この事例のポイント

  • 弘前大学の実験用超微粒子作製装置は1回の生産量が10g程度と少なく、大学の装置のため生産用に毎日稼働できない。
  • アトーテック株式会社製の超微粒子作製装置UDP-1E-2F-300型を導入し、試作・評価等の研究開発と事業化を図った。
  • 粉体生産効率 10g/回→30g/回。金属超微粒子を用いた精密プレス加工による粉体成形技術を確立し、MIMや切削加工の問題を解決して高精密で安全な製品の生産…

事業者のプロフィール

事業者名カミテック株式会社
所在地青森県 弘前市
業種金属製品製造業
技術分野材料製造プロセス,精密加工

事業の背景

医療機器メーカーから、鼻から挿入する内視鏡用処置具(長さ1mm、最小部分厚さ50マイクロメートル)に対するニーズがあった。弘前大学の独自シーズであるアークプラズマ法により数十ナノメートルの平均粒径を持つ微粒子を作製してきた。MIMではこの大きさに対応できず、切削加工では時間がかかるという課題があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力弘前大学の実験用超微粒子作製装置は1回の生産量が10g程度と少なく、大学の装置のため生産用に毎日稼働できない。
  • コスト・採算切削加工では内視鏡用処置具部品の微細加工に対応できるが、非常に時間がかかる。
  • 品質・精度微細な部品の強度と品質を保つため、部品寸法の数十分の1以下の結晶粒径を実現する必要がある。
  • 人手・技能粉体の安定化に24時間を要しており、これを数時間へ削減する必要がある。

やったこと

アトーテック株式会社製の超微粒子作製装置UDP-1E-2F-300型を導入し、試作・評価等の研究開発と事業化を図った。放電電流とプラズマ発生室の混合ガス条件、および金属酸化相形成時の雰囲気ガスの混合条件を変えながら金属超微粒子を作製し、評価した。作製した超微粒子を用いた成形体も評価し、最適な条件を確立した。粒子径は装置から取り出した後に大気中で、走査型電子顕微鏡により直接測定した。

  • その他超微粒子作製装置UDP-1E-2F-300型アトーテック株式会社製

新しい製品・サービス:金属超微粒子を用いた精密プレス加工による粉体成形技術

事業の効果

  • 粉体生産効率 10g/回→30g/回
  • 粉体の安定化時間を24時間から数時間へ削減する目標

金属超微粒子を用いた精密プレス加工による粉体成形技術を確立し、MIMや切削加工の問題を解決して高精密で安全な製品の生産性向上につなげる。弘前大学の装置で実証された微粒子と同等の微粒子が得られ、アークプラズマ生成条件と酸化相形成条件を確立する目途が立った。内視鏡の小型化やマイクロモーターなど使い捨て部品への展開が期待でき、市場の拡大につながる。

今後の展望

医療の低侵襲治療の流れにより、内視鏡の小型化に対応でき、医療用機器の様々な部品に展開できる基本技術となる。使い捨て部品が多いため、普及に伴う市場規模の拡大が期待できる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。