回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ツクバ
成果この数年で約4%の増加が図られている。
| 事業者名 | 株式会社ツクバ |
|---|---|
| 所在地 | 岩手県 奥州市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 63人 |
| 資本金 | 1,850万円 |
| 設立 | 1980年 |
当社は親会社やメーカーから提供される加工図面に基づく精密機械加工を受注し、治具の設計・開発・製作も自社内で行っている。これまでは携帯電話機やノートパソコンなど産業用機器主要部品の精密加工が中心だったが、その加工は加工賃の安い海外へ移行し、受注量は大幅に減少した。そのため、今後需要の増加が見込まれる産業用ロボット関連部品の加工へ軸足を移しつつある。
抱えていた課題
やったこと
3次元CADの図面データを活用できるよう設計開発プロセスを見直し、現在使用しているソフトを活かしながら加工プログラム作成手順を新たに構築した。各部門から担当者を選び、社内OJTと外部研修により加工プログラムの作成および段取り替えの教育訓練を行った。平成27年1月に高精度マシニングセンタを導入し、独自に設計開発する治具作成をマシニングセンタに組み合わせて難易度の高い部品加工を行えるようにした。導入機は既存設備より加工範囲が広く、切削刃の回転が速いため加工効率が向上した。平成27年4月より産業用ロボット部品の生産転用を開始した。
| 加工機 | 高精度マシニングセンタ |
|---|
高精度マシニングセンタの導入により加工精度が向上し、テスト加工では既存設備に比べて加工時間の短縮が確認された。既存設備より加工範囲が広く切削刃の回転が速いため加工効率も上がり、加工時間の削減と生産数量の増大、短納期化を実現した。産業用ロボット部品に加え既存受注部品の効率的な生産にも貢献した。設計開発プロセスの見直しにより各部署間の連携が強化され、既存取引先からの受注量拡大と新規取引先の獲得につながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
携帯電話や産業用機器部品の精密加工から産業用ロボット部品へ軸足を移す方針が書かれ、既存事業との一貫性がうかがえる。
海外移行で受注が大幅減った背景と人口減少による需要増が書かれ、外部環境を踏まえた転換は読み取れるが、自社の強みの定量的根拠は薄い。
複数パーツの融合化で加工難易度が上がる課題に対し、高精度マシニングセンタと設計開発プロセス見直しで対応した経緯が具体的に書かれている。
産業用ロボット分野の売上が約4%増加した実績と、加工精度向上・加工時間短縮の確認が書かれている。
各部門の担当者を選び社内OJTと外部研修に派遣し、加工プログラム作成の教育訓練を行ったと具体的に書かれている。
メーカーが求める精度・納期・コストを満たし新規取引先を獲得したとあるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は限定的である。
平成27年1月導入、同年4月の生産転用開始というスケジュールが示されているが、中長期の検証や課題解決方法は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
産業用ロボット部品は需要増が見込まれる分野とされ、難易度の高い加工で他社と差別化する方向は読み取れるが、普及度や高価格化の数値はない。
人口減少による人材不足を背景に需要増が見込まれる分野への転換が書かれ、雇用や地域への波及は具体的には書かれていない。
加工時間削減と生産数量増大、短納期化が書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値はない。
高精度マシニングセンタと3次元CADデータ活用は示されるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
人口減少で需要が伸びる産業用ロボット関連分野への進出がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
奥州市の立地は示されるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域成長への言及は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
この分野の品質管理ノウハウを蓄積でき、今後も産業用ロボット関連部品の加工事業の拡大を図っていきたい。
新規設備の導入と設計開発プロセスを見直した結果、各部署間の連携強化が図られた
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
納品物量の増加に対応するため組み立て式冷蔵庫を導入し、納品収納に余裕を持たせるとともに、物の定位置化により物を探す時間を省いた。
効果:導入前後の作業時間・人件費を比較し、月間75万円の削減効果が確認できた。
ピローを振動コンベヤーで整列させ、一定数ずつ分配して包装機へ投入する新方式のラインを考案した。
効果:計測・分配能力 120個/分→270個/分