ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業秋田県

ポーランドと日本の技術協力による高品質で安価な食肉加工品の製造販売の実現

株式会社IMI

この事例のポイント

  • 輸入販売では輸送の不便さや不安定な価格といったリスクがあった。
  • 2015年2月にポーランドから、ソーセージ作りで40年以上の経験を持つ職人を招いて製法の指導を受けた。
  • 高品質な商品を量産する体制を構築し、安価なハム・ソーセージ類を提供できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社IMI
所在地秋田県 横手市
業種飲食料品小売業
従業員数9人
資本金1,000万円

事業の背景

2012年(平成24年)にポーランド産のサラミ・ドライソーセージの輸入販売を始めた。販路は広がってきたものの、輸送の不便さや不安定な価格といったリスクがあった。そこで輸入に頼らず、ポーランドの技術を生かしたハム・ソーセージ加工を自社で行う方針をとった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算輸入販売では輸送の不便さや不安定な価格といったリスクがあった。
  • 生産能力高い品質を保ちながら価格を抑えた商品を自社で生産するには、量産体制を整える必要があった。

やったこと

2015年2月にポーランドから、ソーセージ作りで40年以上の経験を持つ職人を招いて製法の指導を受けた。日本人の味覚に合うよう試作を重ねて商品を完成させた。肉生地を腸詰めにする真空ソーセージスタッファー・リンカーを導入し、商品の重量とサイズを安定させた。香辛料を練り上げる際の温度上昇を抑える冷却機能付きタンブラー・ミキサーと、乾燥・スモークを行う全自動スモークハウスを導入し、同じ条件で温度管理と熱処理ができるようにした。

加工機真空ソーセージスタッファー・リンカー
加工機冷却機能付きタンブラー・ミキサー
加工機全自動スモークハウス

事業の効果

高品質な商品を量産する体制を構築し、安価なハム・ソーセージ類を提供できるようになった。真空ソーセージスタッファー・リンカーにより商品の重量とサイズが安定した。温度管理と熱処理が同条件でできるようになり、安心安全な商品を製造できるようになった。ポーランドの食品技術博士の指導により商品価値の向上を図った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成24年からのサラミ輸入販売を経て自社加工へ移行したと書かれ、事業の一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    輸入の不便さや不安定な価格を避けるため、ポーランドの技術を活かした加工を行うと書かれ、強みの一部は読み取れる。市場動向の分析は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    輸入の輸送不便さや価格不安定という課題を認識し、高品質で価格を抑えた量産体制で解決しようとする内容が事業の成果欄に具体的に書かれている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    ポーランドの職人を招聘し製法指導を受けたと書かれ、外部の専門家との連携はうかがえるが、体制や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    日本人の味覚に合わせて試作を重ねたこと、高品質で安価な商品という方向性は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    レシピの調整など事業目標の断片はうかがえるが、中長期の課題検証やスケジュールの記述は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ポーランド産ソーセージの国内での認知度の記述はないが、同分野で高品質・低価格を図る姿勢は読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    秋田の精肉業者との協力や地域との結びつきがわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    真空スタッファーや全自動スモークハウス導入で品質と安定性が向上したと書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は見当たらない。

  • イノベーションへの貢献2

    温度管理を自動化する機器導入はうかがえるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献の記述は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    秋田県横手市での事業と、地域の精肉業者との協力が書かれており、地域特性の活用はうかがえるが、雇用や成長の数値はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。