ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業福島県

エディブルフラワージェラートの試作品開発・新サービス開発事業

合同会社ドゥミール

成果エディブルフラワーの候補種類 10種類→4種類

この事例のポイント

  • 一般的なジェラートはソフトクリームと比べて食感がかたいというイメージがあり、近年は健康志向により甘いもの自体が敬遠されがちになっている。
  • 味の決め手となるベース作りから着手し、エディブルフラワーの香りと味を生かすため香料や着色料は使わず、牛乳、生クリームなどの素材を選定した。
  • エディブルフラワーの候補種類 10種類→4種類。パステライザーの導入によりベースの殺菌作業が確実に安定し、味だけでなく安全性も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名合同会社ドゥミール
所在地福島県 湯川村
業種飲食料品小売業
従業員数9人
資本金10万円
設立2013年

事業の背景

当社は道の駅あいづ 湯川・会津坂下内にジェラート店『12か月のジェラート』を構えている。一般的なジェラートはソフトクリームに比べて食感がかたい、ザラザラしているといったイメージがある。近年は健康志向により甘いもの自体が敬遠されがちになっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術一般的なジェラートはソフトクリームと比べて食感がかたいというイメージがあり、近年は健康志向により甘いもの自体が敬遠されがちになっている。
  • 生産能力食品の安全性に関心を持つ消費者が増えており、従来の商品とは一線を画した新しい手作りジェラートの開発・商品化が求められていた。

やったこと

味の決め手となるベース作りから着手し、エディブルフラワーの香りと味を生かすため香料や着色料は使わず、牛乳、生クリームなどの素材を選定した。スッキリした甘さのベースと濃厚で甘さ控えめのベースの2種類を開発し、そのベースに4素材を合わせたジェラートを試作した。エディブルフラワーは無農薬栽培が条件のため、インターネットで探した花卉農家を訪ねて試食し、10種類の中から桜、薔薇、ロマネスコ、サフランの4つを選んだ。試食アンケート調査で評価を検証し、評価の高かった桜と薔薇の2種類を商品化した。導入したパステライザーでベースを殺菌・冷却・熟成させ、バッチフリーザーで空気含有量を調整し、電解水生装置でエディブルフラワーを洗浄した。福島県保健衛生協会に委託し、桜と薔薇のジェラートの細菌試験、理化学試験、栄養成分試験を実施した。

その他パステライザー
その他バッチフリーザー
その他電解水生装置

新しい製品・サービス:エディブルフラワージェラート(桜、薔薇)

事業の効果

  • エディブルフラワーの候補種類 10種類→4種類

パステライザーの導入によりベースの殺菌作業が確実に安定し、味だけでなく安全性も向上した。バッチフリーザーの使用により、従来の商品と比べて甘さ控えめながら空気を多く含んだなめらかな口どけを実現した。桜と薔薇のジェラートの栄養分析の結果、甘さと脂肪分は控えめながら栄養価が高く、おいしく食べやすいジェラートであることが実証された。試食アンケートで季節感や香りを楽しめると好評価を得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    道の駅のジェラート店を構え手作りスイーツを製造してきた既存事業の延長で、ジェラート開発に取り組んだ流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    一般的なジェラートはソフトクリームより食感が硬いと言われ、健康志向で甘いものが敬遠される市場課題が書かれている。自社の強みとの対比は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    食感が硬い・甘いものが敬遠されるという課題を挙げ、空気含有量の調整で甘さ控えめでも口どけのよい製品を実現したと書かれている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値や賃上げの数値目標は書かれておらず、甘さ控えめで空気を多く含む口どけを実現したという定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制3

    試作から商品化、委託試験まで段階的に進めた経緯は読めるが、補助事業を遂行する人員や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    エディブルフラワーの味・安全性・見た目を訴求し、試食アンケートで季節感や香りの評価を得た根拠が示されている。

  • 事業化までの道筋4

    試作、試食評価、福島県保健衛生協会での細菌・栄養試験という段階的な検証と、今後の通販展開や専属従業員雇用の計画が書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    無農薬のエディブルフラワーを使い香料・着色料を用いない点や、桜・薔薇の2種類を商品化した点が、従来品とは一線を画す差別化として書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    地元会津の農家の野菜や果物を使う地域循環の取組がうかがえるが、雇用や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    電解水生装置やパステライザーなど機械導入は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンの革新への言及はわずかにとどまる。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    会津の農家の素材を使う地域資源活用が明確で、道の駅内の店舗展開や隣接店舗のオープンなど地域での事業展開が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

健康志向に合ったジェラート開発として甘酒を使い砂糖の量を減らしたジェラートなども開発予定。通信販売の話が多く、専属の従業員を雇用して販路拡大を図る。将来的にはエディブルフラワージェラートを使ったデコレーションケーキの受注生産や、介護食分野への参入も視野に入れている。

事業者の声

会津の恵みへの恩返し

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。