回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社藤橋歯車鉄工所
| 事業者名 | 有限会社藤橋歯車鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 福島県 福島市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1952年 |
130年を超える老舗で、歯車の設計製作や一般精密治具の製作を手がけ、自動車産業部品や輸送機器、メカニカル精密部品などの産業用精密部品を加工から熱処理、メッキまで一貫して行っている。歯車やスプライン溝加工などの主力は、ホブ盤等の手動汎用機械による加工である。一方、複雑なスプラインや円筒カム溝等は汎用フライス・手動割出器具と治具の組み合わせで加工しており、工程数が多い。歯車加工及びスプライン形状の加工を行う中小零細企業は減少傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
加工方法の改善のため、新たな機械装置として自動割出装置(DDRT)付き立形マシニングセンター(NVX)を導入した。試加工では、工具剛性が高く寸法精度維持に適した超鋼母材工具(超鋼エンドミル・ハイスエンドミル・ハイスドリル)を選び、超鋼母材工具の特性に合わせて回転数を高めに設定した。計測はデジタルマイクロメーター(0.001㎜まで計測可)を用い、従来加工と新工程加工の精度の違いを比較した。NVXのプログラムデータによる制御と自動割出装置の位置決め精度により、作業者の熟練度によらず均一に維持できる動作を確認した。DDRTの機械的剛性が高いため超硬工具も使え、加工スピードを上げつつ綺麗な仕上げ面が得られた。
| 加工機 | 立形マシニングセンター(NVX) |
|---|---|
| 加工機 | 自動割出装置(DDRT) |
スプライン溝とカム溝の加工を新工程で行えるようになり、仕上がりの精度を上げつつ加工時間も短縮した。同時加工により工程数が減り、寸法精度を保ちやすくなった。超硬工具が使えるようになり、再切削が不要になったことで時間短縮につながった。完成までの時間は約60%短縮された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
130年を超える歯車・治具製造の歴史と自動車部品等の加工実績が書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
中小零細で歯車加工企業が減少傾向との外部環境が書かれ、福島市内唯一の歯車工場という強みも示されるが、競争優位の説明は限定的。
課題として加工工程の多さと待機時間、手動割出による仕上がりのバラツキが挙げられ、加工時間の約60%短縮という数字で成果も示されている。
5年間の目標として売上規模を最終的に3%以上押し上げると明記されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
従業員10名や熟練作業者への依存は書かれるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的な記述は乏しい。
精度維持と高速加工による仕上げ面の良さが示され、顧客ニーズへの対応も書かれるが、ターゲット顧客や選ばれる理由は具体性が薄い。
今回の成果を踏まえ、今後はカム形状などへ展開し、操作技術向上と加工限界の調査を行うと段階的な方針が示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
複雑なスプライン溝や円筒カムの加工を一工程化する点は特色だが、ジャンルの普及度や高価格化の水準までは書かれていない。
歯車は動力伝達に不可欠な部品で需要は続くと予想されるとあり、産業上の必要性がわずかにうかがえる。
加工時間の約60%短縮や再切削が不要になった点など数字で効果が示されているが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。
NVXのNC制御による自動運転や自動割出装置の活用は書かれるが、地域やサプライチェーンへの貢献は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
福島市内唯一の歯車工場として地域を支えてきたとあり、地域での役割がわずかにうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も歯車製品の需要は続くと予想されている。今回行ったスプライン溝加工の技術をカム形状などにも同様に応用し、加工技術の向上に努める。5年間の目標として売上規模を最終的に3%以上押し上げるよう、新規営業活動を行っていく。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日