吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社古室製作所
成果試作品の加工時間 4日→2日
| 事業者名 | 株式会社古室製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 茨城県 常陸大宮市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 500万円 |
同社は医療機器部品のうち、主に遠心分離機に使われる部品を多品種小ロットで製作している。遠心分離機の高精度化に伴い、部品にも高い加工精度が求められるようになってきた。受注部品は高精度化・複雑化の傾向にある。
抱えていた課題
やったこと
加工から検査工程までの短納期ラインを構築するため、5軸マシニングセンタを導入した。5軸マシニングセンタは複数の工具を工作物上の任意の点に任意の角度で当てられ、異なる加工を1台で行える。製品ごとの治具作製や面ごとの付け替えが不要になり、1工程で複雑な製品を加工できるようになった。最終的な検査は3次元測定器を用いて行う。
| 加工機 | 5軸マシニングセンタ |
|---|---|
| 検査測定 | 3次元測定器 |
新しい製品・サービス:遠心分離機のローター部分の加工・受注が可能になった。
5軸マシニングセンタの導入により、一つの工程に作業が集約され、加工時間が57%短縮した。高精度な加工に対応でき、経費削減と短納期対応が可能になった。3次元測定器による精密な検査で品質を保証できるようになった。設備増設により既存取引先の増産に応えるとともに、新たな受注にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の部品製作の実績を背景に、容器からローターへ受注を広げる段階的な取り組みが書かれているが、経営戦略上の位置付けは明確に述べられていない。
顧客の高精度化要求や新規顧客開拓を課題として挙げ、技術者の技術力を強みとして述べているが、市場動向の具体的な分析は少ない。
位置決め精度や短納期対応という課題を認識し、5軸導入と加工から検査までのラインで解決を図る具体的な計画が読み取れる。
加工時間を57%短縮し、試作品が4、5日から2、3日になるなど、数字つきの目標と成果が示されている。
少数精鋭で技術者の技術力が高いことや、社長が体制を整えると述べており、人材面の体制が読み取れる。
医療用遠心分離機のローター部品の高精度要求に応える点、顧客ターゲットと受注の理由が明確に書かれている。
導入から約1年半かけて精度や納期の実績を積み上げたとあるが、中長期の検証や今後のスケジュールは限定的である。
公開されている事例からは読み取れません。
医療用遠心分離機の高精度部品という分野で、多品種小ロットの高付加価値加工を行う点は読み取れるが、高価格化の数字は示されていない。
医療分野のワクチン製造に関わる部品である点はうかがえるが、国が補助する理由や波及効果の記述は乏しい。
加工時間57%短縮と経費削減が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数字は書かれていない。
3次元測定器による検査で品質保証する点はうかがえるが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
常陸大宮市の地域企業として事業を展開しているが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は薄い。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
遠心分離機の部品の中でこれまでの容器に加え、ローター部分の受注が可能となり、新たな事業と受注につなげている。
ほんのわずかな誤差が、機械の誤作動、さらには破損などにつながる場合がある
公式の事例集より(原文のまま)
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円