ものづくり補助金平成25年度製造業茨城県

NCルータ増設による旅客機内装品用部品の生産能力拡大・加工精度向上と収益性の改善

株式会社ミナキ

この事例のポイント

  • PCミラーの生産能力を拡大する必要があった。
  • 最新型のNCルータを新たに導入した。
  • 新型NCルータの導入により、大きなミラーや長尺品の製作が可能になり、生産能力が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミナキ
所在地茨城県 石岡市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数45人
資本金1,000万円
設立1968年

事業の背景

1968年の創業以来、樹脂加工を手がけ、特に透明性に優れたアクリル加工技術で店舗の内装や装飾を請け負ってきた。顧客は高級ブランドや一流百貨店が中心だった。その技術と経験を見込まれ、航空機部品の製造に取り組むことになり、トイレの鏡と床材の一部を製作している。航空部門は製造の約6割を占めるが、乗用車用部品のような大量生産は見込めない。

課題と取り組み

抱えていた課題

やったこと

最新型のNCルータを新たに導入した。従来のNCルータは切り抜きテーブルが約1m×2mで、原板が畳より大きいため作業が難しかった。新型は1.5m×3mあり、ファーストクラスやビジネスクラスで使われる大きなミラーの製作にも対応できるようになった。PCミラーの製作では、元板の異物検査、図面に沿ったマーキング、大まかな雑切りを行ったのち、NCルータでカットする。切り口の精度が上がり、作業速度は20〜30%向上した。従来機と併用することで、納期管理と長尺品の注文への対応が可能になった。

加工機最新型NCルータ

事業の効果

新型NCルータの導入により、大きなミラーや長尺品の製作が可能になり、生産能力が広がった。切り口の精度が上がり、作業速度は20〜30%向上した。従来機と併用することで納期を含めて顧客のニーズに応えられるようになった。複雑な加工も可能になり、顧客に提供できる製品の幅が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の樹脂加工・透明性の高いアクリル加工技術を航空部品へ展開した経緯が書かれ、一貫性はうかがえるが戦略上の明確な位置付けは読み取りにくい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    航空機分野で中小では対応しにくい大型・長尺・複雑形状に対応でき、ボーイング機の6割に部品が使われているという強みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    従来機の切り抜きテーブル約1m×2mで大型原板が扱いにくかった課題と、20〜30%の速度向上は書かれるが、付加価値や成長目標の数値は読み取れない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    作業速度20〜30%アップや生産能力拡大は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    品質管理・トレサビリティ体制や職人の経験は書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    PCミラーは軽量で高温低温・衝撃に強く、割れても破片が飛びにくい点など、航空機部品として選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は医療・産業機器へ広げる方針や、ボーイング787向け開発の経緯は書かれるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    PCミラーは一般的なガラス鏡と異なる航空機向け特殊樹脂ミラーで、高い品質基準が求められる分野で高付加価値を図っている点が読み取れる。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    医療・半導体製造装置など産業機器への展開は書かれるが、経済波及効果や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    作業速度20〜30%アップや納期対応の向上は書かれるが、補助金投入額に対する費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    航空機・医療機器・産業機器への進出が書かれ、市場成長分野への展開がうかがえるが、構造転換への言及は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    石岡市の工場で樹脂加工を行う旨は書かれるが、地域特性を活かして雇用や地域経済を牽引する記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は医療機器や半導体製造装置、エレベーターなどの産業機器にも力を入れていく。

事業者の声

中小企業でこれだけの対応ができるところは、少ないと思います

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。