ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

海底資源発掘への試掘器(ピストン・コアサンプラー)製造の高効率高機能化

株式会社篠原製作所

この事例のポイント

  • 大型化・高精度化が求められる試掘器に対し、従来のフライス盤や旋盤では精度が不足していた。
  • 既存の機器より高精度な製品を作るため、剛性に優れた門型マシニングセンターを導入した。
  • 門型マシニングセンターの導入により、精度の良好な製品を作ることができるようになり、加工効率も向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社篠原製作所
所在地栃木県 鹿沼市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,接合・実装
従業員数20人
資本金1,000万円
設立1952年

事業の背景

深海底の堆積物を採取する試掘器は、海洋資源の開発競争の激化により、より迅速な開発と大型化・高精度化が求められている。当社は既存取引先である株式会社離合社を通じて、JAMSTECなど研究機関向けの試掘器を納入してきた。試掘器は管径80φ、長さ4〜6m、重さ1t+500kgのものが主流だったが、さらに大型の管径100φ、長さ10〜20m、重さ3t+α以上のものへと、2〜3倍以上に大きく重くなってきている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度大型化・高精度化が求められる試掘器に対し、従来のフライス盤や旋盤では精度が不足していた。
  • 人手・技能試掘器の材料となる難削材の加工に、当社保有の機器で対応することが難しかった。
  • 生産能力複雑化・多様化する試掘器に対応するための加工能力が不足していた。

やったこと

既存の機器より高精度な製品を作るため、剛性に優れた門型マシニングセンターを導入した。機種選定ではコラム型の大開口部と門型の高剛性を比較検討し、門型マシニングセンターに決定した。熱処理後の高硬度の部材に高精度の切削加工を施すため、刃物管理と切削順序を検討し、試材による切削加工を行った。試掘作業前の保管を想定し、耐食性を考慮して材料をSUS304からSUS316へ変更した。試作品は当社負担の材料で製作し、設計図と照合して公差内に納まっていることを社内で確認した。さらに販売先の株式会社離合社の試験項目に即した強度・精度の確認を行い、概ね良好との評価を得て受注した。

加工機門型マシニングセンター

新しい製品・サービス:大型試掘器(管径100φ、長さ10〜20m)

事業の効果

門型マシニングセンターの導入により、精度の良好な製品を作ることができるようになり、加工効率も向上した。これにより、今後要求が高まる大型化・高精度化・高効率化にも対応できる体制が整った。迅速な対応も可能となり、既存取引先からの高い評価を得る見込みである。

今後の展望

試掘器、試掘器、測定装置の需要は拡大するものと考えられる。既存取引先の株式会社離合社に海底資源発掘への試掘器を提供し、高評価を得ることができれば、試作開発で使用した機械装置を平成27年8月を目途に電動CBR試験機等の生産に転用する予定である。

  • 目標:試掘器の重量 1,500kg→3,000kg

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。