回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社村上製作所
成果加工時間 1旧ロボット比の倍率→0.25旧ロボット比の倍率
| 事業者名 | 株式会社村上製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 佐倉市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 機械制御,精密加工,測定計測 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1972年 |
1972年設立の金属加工の製造販売会社で、大物の金属加工を得意としている。2008年のリーマンショック以前から10年計画で若手技術者の育成に取り組み、若手中心の体制になったが、技術力は熟練者に及ばない。一つの部材に100ヵ所以上の穴をあける加工を請け負うことが多く、海外製材料の品質のばらつきが加工の負担になっている。
抱えていた課題
やったこと
金属材料の成分分析を行う携帯型成分分析計と、硬度を測るポータブル硬度計を導入し、加工データを収集してビッグデータ化した。テーブル形横中ぐりフライス盤の加工ロボットをIoT化し、材料に応じた加工条件を見出すことで、職人が確認しながら行っていた作業の完全自動化を目指すシステムを構築した。設備稼働監視システムを導入し、熟練工がモニターを見ながら複数の若手作業者に加工指示を出せる体制を整えた。さらに最新型の加工ロボットを導入し、加工時間の短縮と刃物寿命の延長を図った。
| 加工機 | テーブル形横中ぐりフライス盤 |
|---|---|
| ソフト | 設備稼働監視システム |
| 検査測定 | 携帯型成分分析計 |
| 検査測定 | ポータブル硬度計 |
| ロボット | 最新型の加工ロボット |
新しい製品・サービス:インコネル及びチタンといった難切削材の加工(新規金属材料加工分野への進出)
設備稼働監視システムの導入により、熟練工が若手作業者に指示を出せるようになり、経験の浅い技術者のレベルアップと加工時間の短縮が確認された。金属成分分析機と硬度計の導入により、材料の成分と硬さのばらつきを確認でき、硬さの差が加工に大きく影響していることがわかった。最新型の加工ロボットにより加工時間の短縮と刃物寿命の延長が確認された。加工時間の短縮によって作業枠が広がり、建機産業へ進出して新規案件の受注に成功した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
10年計画で若手技術者を育成してきた経緯や技術伝承の課題が書かれ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けまでは記述が薄い。
建機産業への進出や加工時間の短縮による受注増が書かれ、強みの活用はうかがえるが、市場動向や競争優位の根拠は具体的に示されていない。
技術伝承と海外製材料の品質ばらつきという課題が明示され、IoT化と自動化で解決を図る実効性のある内容として具体的に読み取れる。
加工時間が30年前の1/4になったとの記述はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠は乏しい。
若手中心の体制や熟練工が若手に指示する形が書かれ、体制はうかがえるが、事務処理能力や遂行体制の詳細は読み取れない。
建機産業への進出と新規案件の受注成功が書かれ、顧客ニーズへの対応は見えるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
インコネル・チタンへの新分野進出、データ収集から無人化運転への道筋など、中長期の進め方と課題が段階的に示されている。
公開されている事例からは読み取れません。
インコネル・チタンという難切削材への進出を明記し、高水準の加工分野へ挑戦する点が具体的に読み取れる。
研究機関との連携や技術発展への貢献が書かれるが、雇用創出や波及効果といった国が補助する理由は明確でない。
加工時間が1/4になり新規受注に成功したとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数字は示されていない。
IoT化による加工データのビッグデータ化と研究機関へのデータ提供など、デジタル技術の活用とイノベーションへの貢献が具体的に書かれている。
新しい金属材料分野への進出は書かれるが、日本経済の構造転換への言及は乏しく、わずかにうかがえる程度。
千葉県佐倉市の立地や地域への言及はあるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は少ない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
熟練工の属人的な経験や勘を数値化し、技術の伝承に役立てる。インコネルやチタンなどの新しい金属材料の加工に積極的に取り組む。蓄積したデータを研究機関に提供し、研究機関からの依頼で金属の切削やデータ収集を行うことも可能と考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日