ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

眼科医療機器製造における競争力向上の為の革新的な生産管理システムの導入

株式会社タカギセイコー

成果LEDの寿命は25年と長寿命になった

この事例のポイント

  • ハロゲンランプを光源とする従来のスリットランプマイクロスコープは発熱が大きく電球寿命が短いという問題があった。
  • 光源にLEDを用いた新しいスリットランプマイクロスコープ2機種と、その周辺機器としてアプラネーショントノメーター用プリズムを開発した。
  • LEDの寿命は25年と長寿命になった。LEDの採用により光源の寿命が長くなり、消費電力を大幅に抑えられた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タカギセイコー
所在地長野県 中野市
業種業務用機械器具製造業
技術分野情報処理,製造環境
従業員数161人
資本金3,000万円
設立1955年

事業の背景

眼科医療機器の専門メーカーで、手術用及び診断用の顕微鏡や検眼機器、診療用の専用テーブルやイスなどを開発・製造している。「TAKAGI」ブランドは世界60カ国以上で評価を得ており、海外への販売が6割を占める。2003年に主力のスリットランプマイクロスコープが推奨製品の一つに選ばれたことが海外展開の転機になった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ハロゲンランプを光源とする従来のスリットランプマイクロスコープは発熱が大きく電球寿命が短いという問題があった。
  • コスト・採算眼科医療機器製造は先進国メーカーとは品質面で、新興国メーカーとは価格面で競争に晒されていた。
  • 人手・技能生産管理の仕組みが十分でなく、効率の良い生産体制を確立する必要があった。

やったこと

光源にLEDを用いた新しいスリットランプマイクロスコープ2機種と、その周辺機器としてアプラネーショントノメーター用プリズムを開発した。LEDの寿命は25年と長く、電力はハロゲンランプの30Wから3Wとなった。LEDの波長特性の調整など時間をかけて念入りに行い、高品質な製品に仕上げた。また、生産管理システムを導入し、具体的課題13項目中10項目をクリアするとともに、当初予定になかった売掛金・買掛金管理等の課題の解消も図った。

  • 検査測定LED光源スリットランプマイクロスコープ
  • その他アプラネーショントノメーター用プリズム
  • ソフト生産管理システム

新しい製品・サービス:LEDを光源とした新しいスリットランプマイクロスコープ2機種と、アプラネーショントノメーター用プリズム

事業の効果

  • LEDの寿命は25年と長寿命になった
  • 消費電力 30W→3W
  • 具体的課題13項目中10項目をクリアした

LEDの採用により光源の寿命が長くなり、消費電力を大幅に抑えられた。消費電力が少なく太いケーブルが不要になったため製品デザインが洗練されコンパクトになり、車載用製品への応用も検討している。生産管理システムの導入で、生産性の向上、高品質の維持、コスト削減、納期短縮に向けた体制整備の根幹を構築できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業60年の眼科医療機器メーカーで、第2世代から第3世代への開発と生産管理システム導入が続いており一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外販売が6割、60カ国以上で評価を受けるブランドと記載があり、先進国とは品質面、新興国とは価格面で競争する状況も示されている。

  • 課題の認識と解決3

    品質・コスト・納期の課題認識と生産管理システムによる改善は書かれているが、事業計画の具体的な数値や成長効果は示されていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員161人、後継者が育ってきている点や組立工程の品質管理は読み取れるが、補助事業を遂行する体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    LEDで寿命25年、消費電力30Wから3Wへ、画像の鮮明化や細胞レベルの観察など、製品の価値と優位性が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    遠隔医療ロボットなど今後の開発計画は述べられているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ニッチな眼科医療機器分野で、LED光源の第3世代機を開発し、海外推奨製品に選ばれるなど高付加価値化の取組が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    眼科医療の診断機器ニーズや遠隔医療への期待は触れられているが、国が補助する波及効果や雇用創出の記載は乏しい。

  • 費用対効果2

    費用対効果を示す投入額や付加価値額の数値は書かれておらず、消費電力削減などの効果のみがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    遠隔医療ロボットへの取組計画はあるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長野県中野市の企業とあるが、地域の特性を活かした雇用創出や地域経済への牽引効果は記載されていない。

今後の展望

国際市場での評価は上々で、今後は予防医学の視点に立った機器の開発を進める。眼科医がいない地域の患者を遠隔地の眼科医が診断する遠隔医療ロボットなど、新たな開発にも取り組む計画である。

事業者の声

リーライスとトドインのトッフフラントといみのに巴していくかがテーマ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。