回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
アイテック株式会社
成果加工時間の短縮
| 事業者名 | アイテック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 町田市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 24人 |
| 資本金 | 2,000万円 |
| 設立 | 1971年 |
昭和46年創業の当社は、精密金属部品と精密金型の部品メーカーで、電子部品・医療機器・電装部品・半導体等の金型部品を主力とし、細く小さく精度が必要なものを得意とする。材質は超微粒子超硬材や高速度鋼、合金工具鋼からセラミックまでの難加工材を扱い、加工能力はφ2μmまで、精度は±0.0001mmである。取引先は約400社あり、大手メーカーからの信頼も厚い。使い捨て注射器など医療の安全を支える消耗品は増えており、医療機器関連が当面の事業の柱と予想されるが、医療分野は欧米勢が強く競争は厳しい。
抱えていた課題
やったこと
金型で使用する段付きピンを研削するため、CNC同時2軸制御円筒研削盤(先端位置極め装置付き)を導入した。導入機種は株式会社丸栄機械製作所のCNC円筒研削盤GAP-25-30で、既に同社の機械を使っていた実績とコンパクトで精密な研削ができる点から選んだ。新しい機械を置く場所がない中で、ノウハウを持つ加工を機械に置き換える取り組みであり、機械のスペックを見極めて最適な選択をした。導入後はアンダーカットの高精度加工が可能になり、段取りの改善、加工時間の短縮、精度向上につながった。
| 加工機 | CNC同時2軸制御円筒研削盤(先端位置極め装置付き)GAP-25-30 |
|---|
段取りが改善され、加工時間が短縮され、精度も向上した。高精度なアンダーカット加工が可能になったことで、これまで対応できなかった形状の部品を扱えるようになった。顧客の評価では、年間納品物の不良件数は1年で0件、サプライヤー29社中第1位となった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和46年創業で精密金型部品を手がけ、医療機器や電装部品などの分野で技術を磨いてきたことはうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
ミクロンサイズ加工、±0.0001mmの精度、取引先約400社、サプライヤー29社中1位の評価など、自社の強みと競争優位が数字で示されている。
段取り改善と加工時間短縮、精度向上を課題解決として示し、医療機器や5G通信部品への展開を今後の方向性として挙げている。
付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、高付加価値の創出目標は読み取れない。
平均年齢39歳の若手活躍や世代交代に触れているが、補助事業の遂行体制として人材や事務処理能力の具体は書かれていない。
医療機器・電装部品・通信設備部品など顧客分野と、微細加工で選ばれる理由が具体的に整理されている。
段取り改善や通信分野への展開など方向性はあるが、スケジュールや課題解決の具体的な手順は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
φ2μmの極細加工や1,000〜2,000倍の顕微鏡での手仕上げなど、同分野で高水準の高付加価値化が具体的に示されている。
医療や通信の最先端を支える技術という社会的意義はうかがえるが、国が補助する積極的な理由となる波及効果は書かれていない。
設備導入で段取り改善と加工時間短縮が示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数字は書かれていない。
5G通信設備への寄与を述べるのみで、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
5Gによる通信設備の革新や医療の高度化に寄与する方向性が示され、成長分野への進出はうかがえるが、構造転換への言及は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
医療機器関連が事業の柱になると予想される。医療分野は欧米勢との競争が厳しいため、自動車の電装部品や通信設備に使われる部品にも取り組みたいとしている。5Gの普及に備え、通信分野の技術に寄与したいとしている。
とにかく小さくて細かいものを突き詰め、高品質なものを安定して供給していくことで、日本の製造業に貢献していきたいと思います。当社の最大の強みは、最後に仕上げる人の技術力であり、創業以来50年ほどかけて培ってきたノウハウです。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を1つの目標として大きな変化が期待される通信分野は、当社の微細な技術が生かせる分野なので期待が膨らみます。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった