回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社快成
成果干物の冷凍時間 60分→20分
| 事業者名 | 有限会社快成 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 射水市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 従業員数 | 26人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 2004年 |
当社は2004年の創業で、近畿大学水産研究所で人工孵化し堀岡養殖漁業協同組合が育成したトラフグの薄造りや鍋用などの加工を行っていた。2011年に大型店舗などで鮮魚や寿司、惣菜を販売する有限会社ジェイズコーポレーションが出資し、100%子会社となった。以後は県内全域の港から魚介類を仕入れ、シロエビの加工や昆布締め、一夜干しや天日干しの干物を小規模に製造していた。
抱えていた課題
やったこと
2015年4月から半年ほどかけて試作を行い、熟成乾燥機で温風により酵素を活性化させて旨味を増加させた干物を大量製造できるようにした。干物は魚の種類や魚体の大きさで乾燥時間や熟成具合が変わるため、社員が何通りものレシピでテストを繰り返した。富山らしさを出すため海洋深層水への漬け込み時間も調整し、水分を比較的多く残して皮はパリッと、身はふっくらとした食感で身がほんのり赤みのある干物を完成させた。真空包装機で変色や油の酸化、腐敗を防止し、プロトンフリーザーで細胞の破壊を防いで素材の旨味を残したまま冷凍・解凍できるようにした。大型冷凍設備を増設して1トン程度の在庫保管を可能にし、プロトンフリーザーで冷凍した原料を安いときに大量購入してストックできるようにした。
| 加工機 | 熟成乾燥機 |
|---|---|
| 加工機 | 真空包装機 |
| その他 | プロトンフリーザー |
| その他 | 大型冷凍設備 |
新しい製品・サービス:熟成干物(ホタルイカ、ノドグロ、アジ、サバ、スルメイカ、フクラギなど)
プロトンフリーザーにより素材の旨味を残したまま冷凍・解凍時間が短縮し、生魚の凍結時間は約4分の3に、干物の冷凍時間は1時間から20分になった。冷凍庫増設で在庫保管が可能になり、外部に依頼していた冷凍庫賃料や輸送費、人件費などが削減されて原価低減にも役立った。作業員の労働時間も短縮され、効率化の結果として正社員の賃上げも実施できた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2004年創業の会社が地場魚の加工から始め、2011年に天然魚加工事業へ新たに取り組んだ経緯は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。
市場は外国産原料の安価な商品が売れる傾向だとし、地元魚を使った高付加価値の熟成干物で差別化する方針が具体的に書かれている。
天日干しは天候に左右され、天日干しは衛生上の問題もあったという課題を、熟成乾燥機と真空包装機の導入で解決する流れが示されている。
冷凍時間が1時間から20分へ短縮、生魚は約4分の3に短縮と数値はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は設定されていない。
従業員26人で、社員が何通りものレシピでテストを繰り返したと記載があるが、補助事業の遂行体制の詳細は少ない。
大手企業数社から販売のオファーを受け、味や品質への評価が高いことや、百貨店等での販売を見込むなど顧客像と選ばれる理由が書かれている。
販路拡大前の生産体制整備、2015年12月の定番商品販売開始、今後の惣菜・輸出構想は示されるが、スケジュールと解決方法は明確ではない。
公開されている事例からは読み取れません。
従来の天日干しより旨味成分のアミノ酸を増やした熟成干物で高価格化を図る点はうかがえるが、ジャンルの普及度を示す記述は乏しい。
地元漁業者の魚を高価格で買い付けられるようになる効果や、富山らしさを出した商品開発が書かれ、地域波及の意義がうかがえる。
外部依頼だった冷凍庫賃料や輸送費・人件費を削減し原価カットに役立ったと書かれているが、金額での費用対効果は示されていない。
地元魚の買い付けを通じた連携はうかがえるが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルの記載は見当たらない。
成長分野への進出や日本経済の構造転換に関する記述は見当たらず、わずかに高付加価値化の方向性がうかがえる程度である。
富山県射水市の地場魚と海洋深層水を活かした熟成干物を開発し、地域の魚介類を高価格で買い付ける点で地域特性を活かす事業と読める。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
2015年12月には熟成干物の定番商品としてホタルイカ、ノドグロ、アジ、サバ、スルメイカ、フクラギの販売を始め、味や品質の評価は高く、グループ会社の取引先である大手企業から販売のオファーも受けた。今後は地場の魚だけで作るため年間を通じた安定出荷に対応できる生産能力の確保が課題で、生産体制を整えたのちに県内外へ積極的に発信し、販売地域の拡大や百貨店での販売量の増加、将来的には海外への輸出も目指す。また熟成干物を焼いてから真空冷凍し、レンジで温めて食べられる惣菜や寿司など、さらに手軽に食べられる商品の開発も予定している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮