回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ニッポンジーンマテリアル
| 事業者名 | 株式会社ニッポンジーンマテリアル |
|---|---|
| 所在地 | 富山県 富山市 |
| 業種 | 化学工業 |
| 技術分野 | バイオ |
| 従業員数 | 12人 |
| 資本金 | 9,500万円 |
| 設立 | 2001年 |
平成13年に試薬や医薬品の開発・製造を行うニッポンジーンと、ベルギーのバイオベンチャーEurogentec社との合弁として当社の前身が設立された。平成24年に完全子会社となり、平成25年には産業向けおよび遺伝子検査・診断向けオリゴヌクレオチドの製造に集中した。平成21年には医療機器・体外診断薬の品質マネジメントシステムの国際規格ISO13485:2003を取得し、30年に改訂版のISO13485:2016へ移行した。業界では、一定のコンタミネーションリスクはやむを得ないという共通認識があった。
抱えていた課題
やったこと
平成27年に新たな製造ラインの構築を開始し、補助金を活用して必要な機器・設備一式をそろえた。新製造ラインには微量高速冷却遠心機と、分析を行うHPLCシステム一式を導入した。顧客との製品仕様のすり合わせを重ね、本事業の趣旨に賛同した顧客と秘密保持契約を結び、用途などの情報提供を受ける体制を整えた。平成28年にはライン構築と各種の調整が終了し、製品販売を開始した。
| その他 | 微量高速冷却遠心機 |
|---|---|
| 検査測定 | HPLCシステム一式 |
新しい製品・サービス:コンタミネーションリスクを低減した検査用オリゴヌクレオチド
新製造ラインの稼働により、コンタミネーション(異物混入)の可能性を低減する生産体制を構築できた。顧客からの評価も向上し、顧客の用途に合わせて異物混入を抑えた製品を供給できるようになった。製品販売の開始後、顧客からの反応は良好で、売上も増加傾向にある。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業以来のオリゴ合成事業を基に、ISO13485取得を経て検査用製品へ製造の軸足を移したと、経緯に沿って記載されている。
同規格を保持する企業は極めて少なく差別化要因になると記載があり、競合に対する強みが具体的に示されている。
顧客からのコンタミ低減相談を課題と捉え、隔離した新ラインを構築して製品販売を開始したと課題と解決策が対応している。
売上が増加傾向とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されておらず、目標の実現可能性は読み取れない。
従業員12人、ISO13485の品質マネジメント運用実績が記載されるが、補助事業を遂行する人員配置の詳細は薄い。
顧客からの「可能な限りコンタミを低減した製品」の要望に応える製品であり、選ばれる理由が事例中で整理されている。
平成25年の方針から平成27年のライン構築開始、平成28年の販売開始までの年次スケジュールと、顧客との仕様調整の進め方が示されている。
資本金9,500万円の記載はあるが、財務状況や金融機関からの資金調達の見込みについては記載がない。
顧客の多くがコンタミ低減の必要性を認識していないと記載され、高水準の品質を求める検査用製品の位置付けが読み取れる。
検査用オリゴ製品の品質確保が課題とあるが、国が補助する理由となる波及効果や雇用創出は記載されていない。
コスト面の制約に言及はあるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果を示す数値は記載されていない。
ハード・ソフト両面の取り組みは記載されるが、先端的デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は読み取れない。
遺伝子検査の用途が医療・食品・環境などへ広がったと記載があり、成長分野への進出であることは読み取れるが具体性は薄い。
本社所在地は富山市と記載されるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済への効果は記載されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
業界全体ではコンタミネーションリスク低減の必要性を認識している顧客はまだ多くないため、Webサイトの内容拡充や展示会への出展で認知度向上を図る。顧客と製品仕様のすり合わせを重ねて信頼関係を丁寧に構築し、受注につなげたい。受注数の推移を見ながら、将来的な新規ライン開設も検討する。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg