ものづくり補助金平成29年度製造業徳島県

弊社のみが製造可能で要望の高い漢方薬の製品化と事業展開

犬伏製薬株式会社

この事例のポイント

  • 35年前に製造許可を取得したまま未発売の漢方薬があり、製造方法と製品評価方法が確立していなかった。
  • 分光光度計及び高速液体クロマトグラフィを導入し、新薬の開発に取り組んだ。
  • 35年前に製造許可を得たまま未発売だった漢方薬について、製造方法と製品評価方法を確立し、試作品を完成させた。

事業者のプロフィール

事業者名犬伏製薬株式会社
所在地徳島県 板野郡藍住町
業種化学工業
技術分野製造環境,製造環境,測定計測,測定計測
従業員数5人
資本金1,000万円
設立1972年

事業の背景

犬伏製薬は江戸時代から生薬を扱い薬の製造を行ってきた会社で、原材料にこだわり、生薬は社長が目利きして仕入れ社内で選別している。精神面と体力面の両方に効能がある気付け薬は市場ニーズが高く、当社独自のアンケート調査でもそれが確認されている。麝香を含む製品は新規の製造許可が下りない規制生薬だが、当社は35年前に製造許可を取得しており製造可能である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術35年前に製造許可を取得したまま未発売の漢方薬があり、製造方法と製品評価方法が確立していなかった。
  • 生産能力市場ニーズの高い気付け薬に該当する高用量牛黄配合の漢方薬は他社になく、自社のみ製造できる競争優位の製品だが、製造方法が未確立だった。

やったこと

分光光度計及び高速液体クロマトグラフィを導入し、新薬の開発に取り組んだ。薬学の専門家の指導を仰ぎながら、商品化への課題となるカプセル充填工程をはじめ、試作・試験を繰り返して試作品を完成させた。製造方法と製品評価方法を確立し、今後の事業展開を可能にした。広く販売するためOEM供給による販路を検討しており、牛黄の相場を見ながら製品化及び価格設定を行い市場展開する。

検査測定分光光度計
検査測定高速液体クロマトグラフィ

新しい製品・サービス:麝香に高用量の牛黄を配合した漢方薬(気付け薬)。35年前に製造許可を取得したまま未発売だったもの。

事業の効果

35年前に製造許可を得たまま未発売だった漢方薬について、製造方法と製品評価方法を確立し、試作品を完成させた。他社では作れない付加価値の高い商品として、今後の販路拡大と市場展開が可能になった。数値による効果の記載はない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    江戸時代から生薬を扱い、35年前に製造許可を取得していた点から過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    麝香配合の漢方薬は市場になく、規制で新規許可が下りない中、35年前の製造許可を持つ点を競争優位として明記している。

  • 課題の認識と解決3

    製品化課題としてカプセル充填工程が挙げられ、高付加価値化を目指す方向は読み取れるが、事業計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    薬学の専門家の指導を仰ぎ試作・試験を繰り返した点は読み取れるが、従業員5名での体制の詳細は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    市場ニーズがアンケート調査で確認され、高用量の牛黄配合で市場にない点、OEM供給で販路を検討する点が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    製造方法・製品評価方法の確立や価格高騰する牛黄の相場を見て価格設定する方針は読み取れるが、スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    市場にない高用量牛黄配合の漢方薬で、規制により新規許可が下りない麝香使用品を既存の製造許可で製造する点が明確に書かれている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    地域の雇用や波及効果への言及は乏しく、国が補助する積極的理由はわずかにうかがえるのみである。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    漢方薬の新製品開発という内容は読み取れるが、市場成長分野への進出や構造転換への言及はわずかである。

  • 地域経済への波及2

    徳島県の生薬製造企業である点はうかがえるが、地域特性を活かした雇用創出や成長への言及は少ない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

OEM供給による販路を検討し、牛黄の相場を見ながら製品化と価格設定を行って市場展開する予定。

事業者の声

本事業で35年前に製造許可を得たまま未発売であった漢方薬の開発において、製造方法・製品評価方法を確立することができました。当社のみが製造できる付加価値の高い商品です。商品化して広く皆さんに届けていきたいと思います。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。