ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

肌の悩みを持つ人のための肌を補修する洗浄料の開発

株式会社マックス

この事例のポイント

  • 付加価値の高い泡立ちを追求するため、商品の特徴を数値化して競合品との違いを可視化する必要があった。
  • 補助金で性能評価設備として皮膚粘弾性pH測定装置とマイクロスコープを導入した。
  • 性能評価設備の導入により、開発した商品の泡立ちや使用前後の肌・髪の状態を数値で示せるようになり、競合品との違いを可視化できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マックス
所在地大阪府 八尾市
業種化学工業
技術分野複合・新機能材料
従業員数90人
資本金2,500万円
設立1905年

事業の背景

明治38年創業のマックスは、石けんのブランド力を背景に、戦前からギフト商品で頭角を現してきた。現在は、化粧石けんの生産量の80%を輸出するなど海外展開も進めている。一方で、外部環境によって変化する肌の悩みに、より早く応えることが求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力付加価値の高い泡立ちを追求するため、商品の特徴を数値化して競合品との違いを可視化する必要があった。
  • 人手・技能製造現場で欠員が出ても生産ラインを維持できるよう、技能継承と多能工化を進める必要があった。

やったこと

補助金で性能評価設備として皮膚粘弾性pH測定装置とマイクロスコープを導入した。これにより開発した商品の泡立ちや、商品使用前後の肌や髪の毛の状態を数値化できるようにした。開発部内では毎月勉強会を開き、社内のベテランから若手までが講師となって化粧品の基礎知識や開発に用いる成分の専門的なノウハウを共有している。製造現場では多能工化を推進し、技能継承につなげている。新製品として、乾燥肌や敏感肌向けの洗浄料ブランド「素あわ」を改良した「素あわマシュマロソープ」を平成29年4月に発売した。

検査測定皮膚粘弾性pH測定装置
検査測定マイクロスコープ

新しい製品・サービス:素あわマシュマロソープ

事業の効果

性能評価設備の導入により、開発した商品の泡立ちや使用前後の肌・髪の状態を数値で示せるようになり、競合品との違いを可視化できるようになった。新製品の素あわマシュマロソープは平成29年4月に発売され、保湿やニキビ・肌荒れを防ぎキメを整える効果を持つ天然の植物性うるおい・美肌成分を配合している。社内勉強会と多能工化により、開発力の向上と技能継承が進んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業明治38年から石けん事業を続け、化粧石けんや敏感肌向け「素あわ」へつながる流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    輸出比率80%や量販店への市場開拓など強みは読み取れるが、市場動向との関係を踏まえた競争優位の説明は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    社長が外部環境で変わる悩みを早く捉えたいと述べ、性能評価設備で競合との違いを可視化するとあるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    開発部内の毎月勉強会や多能工化、資格取得による人材育成が書かれており、遂行体制の一部がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    乾燥肌や敏感肌向けの保湿・ニキビ防止という顧客の悩みと、天然うるおい成分の配合は示されているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    性能評価設備の導入は書かれているが、中長期の課題検証や遂行スケジュール、課題解決方法の記載は見当たらない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    泡立ちや肌状態を数値化する性能評価を行い、競合品との違いを可視化すると書かれているが、市場での希少性や高価格化の数値は示されていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    輸出による事業拡大や新たなステージへの言及はあるが、国が補助する経済波及や雇用創出の理由は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    性能評価設備で商品使用前後の肌や髪の状態を数値化するとあり、デジタル活用の一端はうかがえるがサプライチェーンへの貢献は不明。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    大阪府八尾市に本社と工場があることは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大の記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

社長は「外部環境によって変化する悩みを、いち早く捉えたい」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。