ものづくり補助金平成25年度製造業石川県

繊維機械用ライダーレスフレーム穴明けを短時間、精密に行うシステムの構築

加州工業株式会社

成果従来のマシニングセンタ使用時と比較して約60%の時間短縮を達成した。

この事例のポイント

  • ライダーレスフレームの機械加工に時間がかかり、生産数量のネックとなっている。
  • ライダーレスフレームの穴明けを丸穴部と座繰り穴部の2グループに分け、グループごとに専用の位置決めと加工を短時間で行えるシステムを開発した。
  • 従来のマシニングセンタ使用時と比較して約60%の時間短縮を達成した。本システムの導入により、ライダーレスフレームの穴明・座繰加工時間を従来のマシニングセンタ使用時と比べて約60%短縮でき…

事業者のプロフィール

事業者名加州工業株式会社
所在地石川県 白山市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数25人
資本金1,000万円
設立1964年

事業の背景

同社はエアージェット式織機の経糸開口フレームを主に製造しており、フレーム類は高速で激しい振動荷重を受けながら長時間運転される。そのため、フレームの取付け穴の加工品質がフレームの寿命を左右する。現在、フレームに高精度で開ける62個の穴あけは、大型の3軸ドリルユニットを装着した長尺マシニングセンタで加工しており、加工時間がかかっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ライダーレスフレームの機械加工に時間がかかり、生産数量のネックとなっている。
  • コスト・採算ユーザーからコストダウンの要求があり、受注競争も激しい。
  • 品質・精度フレームの寿命を決めるほど穴明けの品質が重要であり、高い品質を維持する必要がある。
  • 人手・技能受注を増やすには高い品質とコスト、納期、フレーム加工技術の向上などを実現することが急務となっている。

やったこと

ライダーレスフレームの穴明けを丸穴部と座繰り穴部の2グループに分け、グループごとに専用の位置決めと加工を短時間で行えるシステムを開発した。汎用ドリリングマシンを用いることで、加工精度を落とさずに時間短縮と加工機の低コスト化を実現した。本補助事業で開発した加工機は1度に16箇所の同時加工を行い、加工テーブルを水平に移動させて2回目の加工を行う方式である。

加工機本補助事業で開発した加工機(穴明け用ドリリングシステム)
加工機汎用ドリリングマシン

事業の効果

  • 従来のマシニングセンタ使用時と比較して約60%の時間短縮を達成した。

本システムの導入により、ライダーレスフレームの穴明・座繰加工時間を従来のマシニングセンタ使用時と比べて約60%短縮できた。加工精度を維持しながら加工時間を短縮でき、加工機のコストも抑えられた。今後は本システムを用いたより効率の高い運用方法を検討し、受注数を伸ばしたいとしている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    エアージェット式織機の経糸開口フレームを主に製造しているとあり、既存事業との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    受注競争が激しく、ユーザーからのコストダウン要求があると書かれているが、強み・弱みの分析や競争優位の記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決4

    加工時間がネックで生産数量が制限されていると課題が明示され、穴明け時間を約60%短縮した成果も示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工時間の約60%短縮という数値目標・実績はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    補助事業の実施体制や人材、事務処理能力に関する記述は事例にほぼ見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    高品質・低コスト・納期の要求に応えるという方向性は書かれているが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    丸穴と座繰り穴の2グループ分け、16箇所同時加工といった方法は示されるが、中長期のスケジュールや検証過程は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    汎用ドリリングマシンを用いた低コスト化は示されるが、普及度や高付加価値化の水準は事例からはうかがえるに留まる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    加工機の低コスト化と加工時間約60%短縮により、投資に対する効率向上が具体的な数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    同時加工や加工機の低コスト化は書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はうかがえない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    白山市の金属加工事業者であることは示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用面の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は本システムを用いた更に効率の高い運用方法を検討し、受注数を伸ばしていきたい。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。