ものづくり補助金平成25年度製造業山梨県

ワンタッチで組立てられるC式化粧箱の低コスト生産技術の開発と量産化

ソーワカートン 株式会社

成果生産量 1倍→1.6倍

この事例のポイント

  • 化粧箱の製造過程で最終的に人手による作業工程が必要となり、もしくは2度目の通しを行う必要があり、コスト面と生産可能数量に問題を抱えていた。
  • 従来の手作業に頼らず製箱を完成させるため、新規フォールディンググルアー装置を開発した。
  • 生産量 1倍→1.6倍。新たな装置によって人手が不要となり、ワンパスで製箱が流れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名ソーワカートン 株式会社
所在地山梨県 西桂町
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野立体造形
従業員数20人
資本金2,050万円
設立1964年

事業の背景

1964年設立の紙器製造会社で、東京から山梨県西桂町へ移転し、広い敷地を確保した。主力は化粧箱で、自社開発のワンフォールド組立式化粧箱は組立てや分解が簡便で、百貨店や食品製造会社に販売し高い評価を得ている。今でも顧客の90%は都内である。1990年頃から紙器業界にコンピュータを使った設計技法が導入され、化粧箱は多種多様な構造を持つものが考案されるようになった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能化粧箱の製造過程で最終的に人手による作業工程が必要となり、もしくは2度目の通しを行う必要があり、コスト面と生産可能数量に問題を抱えていた。
  • 生産能力ワンフォールド組立式化粧箱の前後側面の折り込みは罫線が安定して折れず、一方の罫線を人の手で折るか、同じ機械で2通し目を行いフレームガイドで折り込んでいた。

やったこと

従来の手作業に頼らず製箱を完成させるため、新規フォールディンググルアー装置を開発した。本折り工程の後部分に回転機構を装着し、機械作業で2通し目の工程を、抜本を90度回転させてフレームガイドで一直線上に折り込めるようにした。両端の折りと糊付けを施しながら直線に進み、回転機構で90度回転させてもシャープに折られ、ワンパスで製箱を終了できる。試作中に四隅のコーナーのカットに切り込みを入れることで糊の接着力が増し、生産効率が上がることも実証した。

加工機新規フォールディンググルアー装置

事業の効果

  • 生産量 1倍→1.6倍

新たな装置によって人手が不要となり、ワンパスで製箱が流れるようになった。時間が省略され、生産量は1.6倍~1.8倍となった。四隅のコーナーのカットに切り込みを入れることで糊の接着力が増し、生産効率も向上した。製造時間の大幅な短縮と人件費の削減を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性80%
  • これまでの取組との一貫性3

    自社開発のワンフォールド組立式化粧箱を販売し、意匠登録も取得している。その製品のコスト低減と生産量増加を今回の挑戦と位置付けている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    組立てや分解が簡単で再生しやすい自社製品が高い評価を得ており、百貨店や食品製造会社に販売している点が読み取れる。

  • 課題の認識と解決5

    最終工程で人手が必要で2度通しが生じるという課題を明示し、ワンパス化で生産量1.6〜1.8倍、時間短縮を実現したと数字で示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量1.6〜1.8倍という数値は示されているが、賃上げや付加価値額の目標値は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員20人、資本金2,050万円という規模は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の役割は具体的に書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    化粧箱は商品の販売促進に繋がり、顧客の90%は都内で百貨店や食品製造会社に納入しているとの具体的な情報がある。

  • 事業化までの道筋3

    回転機構の試作を繰り返し、実験で改良を重ねた経緯は書かれているが、今後のスケジュールや課題解決の段取りは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    組立てを簡単にする視点からの化粧箱設計はほとんど行われていないとし、差別化された少数派の分野であることがうかがえる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    資源ゴミとして再生再利用しやすい点はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果4

    生産量1.6〜1.8倍、製造時間の大幅な短縮、人件費削減を目指すとしており、投資効果を具体的に示している。

  • イノベーションへの貢献3

    コンピュータによる設計技法の導入が触れられているが、先端的なデジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    紙器製造の省力化は読み取れるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換に資する点は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    山梨県西桂町へ広い敷地を求めて移転したことは書かれているが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

水と空気がいいから…いやいや、とにかく広い敷地が必要だったからです。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。