回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ソーワカートン 株式会社
成果生産量 1倍→1.6倍
| 事業者名 | ソーワカートン 株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県 西桂町 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | 立体造形 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 2,050万円 |
| 設立 | 1964年 |
1964年設立の紙器製造会社で、東京から山梨県西桂町へ移転し、広い敷地を確保した。主力は化粧箱で、自社開発のワンフォールド組立式化粧箱は組立てや分解が簡便で、百貨店や食品製造会社に販売し高い評価を得ている。今でも顧客の90%は都内である。1990年頃から紙器業界にコンピュータを使った設計技法が導入され、化粧箱は多種多様な構造を持つものが考案されるようになった。
抱えていた課題
やったこと
従来の手作業に頼らず製箱を完成させるため、新規フォールディンググルアー装置を開発した。本折り工程の後部分に回転機構を装着し、機械作業で2通し目の工程を、抜本を90度回転させてフレームガイドで一直線上に折り込めるようにした。両端の折りと糊付けを施しながら直線に進み、回転機構で90度回転させてもシャープに折られ、ワンパスで製箱を終了できる。試作中に四隅のコーナーのカットに切り込みを入れることで糊の接着力が増し、生産効率が上がることも実証した。
| 加工機 | 新規フォールディンググルアー装置 |
|---|
新たな装置によって人手が不要となり、ワンパスで製箱が流れるようになった。時間が省略され、生産量は1.6倍~1.8倍となった。四隅のコーナーのカットに切り込みを入れることで糊の接着力が増し、生産効率も向上した。製造時間の大幅な短縮と人件費の削減を目指す。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
自社開発のワンフォールド組立式化粧箱を販売し、意匠登録も取得している。その製品のコスト低減と生産量増加を今回の挑戦と位置付けている。
組立てや分解が簡単で再生しやすい自社製品が高い評価を得ており、百貨店や食品製造会社に販売している点が読み取れる。
最終工程で人手が必要で2度通しが生じるという課題を明示し、ワンパス化で生産量1.6〜1.8倍、時間短縮を実現したと数字で示している。
生産量1.6〜1.8倍という数値は示されているが、賃上げや付加価値額の目標値は記載されていない。
従業員20人、資本金2,050万円という規模は書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の役割は具体的に書かれていない。
化粧箱は商品の販売促進に繋がり、顧客の90%は都内で百貨店や食品製造会社に納入しているとの具体的な情報がある。
回転機構の試作を繰り返し、実験で改良を重ねた経緯は書かれているが、今後のスケジュールや課題解決の段取りは示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
組立てを簡単にする視点からの化粧箱設計はほとんど行われていないとし、差別化された少数派の分野であることがうかがえる。
資源ゴミとして再生再利用しやすい点はうかがえるが、経済波及や雇用創出など国が補助する積極的理由は書かれていない。
生産量1.6〜1.8倍、製造時間の大幅な短縮、人件費削減を目指すとしており、投資効果を具体的に示している。
コンピュータによる設計技法の導入が触れられているが、先端的なデジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
紙器製造の省力化は読み取れるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換に資する点は書かれていない。
山梨県西桂町へ広い敷地を求めて移転したことは書かれているが、地域の特性を活かした雇用や地域成長への言及は乏しい。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
水と空気がいいから…いやいや、とにかく広い敷地が必要だったからです。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日
3S活動を発展させた生産革新活動をベースに、自社オリジナルの工程見える化システムを構築した。
効果:工程管理表作成の担当者数 3名→1名