ものづくり補助金平成26年度製造業愛媛県

医療用ディスポ不織布シーツを、衛生的に効率よく小巻加工する自動機の導入

宮内紙工株式会社

成果ロールシーツの出荷本数 1倍→3倍

この事例のポイント

  • ロールシーツの小巻加工を手作業に近い方法で行っており、増産が難しかった。
  • 現状の装置について、増産化、衛生面、作業負荷の軽減の問題点を洗い出し、それらを解決できる機器を選定した。
  • ロールシーツの出荷本数 1倍→3倍。小巻加工が全自動で行われるため、ロールシーツの出荷本数は約3倍になり、効率的な増産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名宮内紙工株式会社
所在地愛媛県 四国中央市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野機械制御
従業員数65人
資本金2,000万円
設立1965年

事業の背景

医療・介護の現場では感染症予防や作業効率化のため、布シーツを洗濯せず使い捨てる不織布シーツの利用が増えている。高齢化により介護現場でも不織布シーツの需要が伸びている。愛媛県内のメディカル関係の顧客でも、当社のロールシーツの売上は近年増加傾向で推移している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力ロールシーツの小巻加工を手作業に近い方法で行っており、増産が難しかった。
  • 品質・精度人の手が加工工程に触れるため、衛生面の確保に課題があった。
  • 人手・技能包装作業が作業者の負担になっていた。

やったこと

現状の装置について、増産化、衛生面、作業負荷の軽減の問題点を洗い出し、それらを解決できる機器を選定した。その結果、自動小巻加工機を導入し、装置の導入・設置、作業動作、加工等を確認した。導入したのは、各種制御装置で高度に制御された自動包装機付小巻加工機である。

加工機自動小巻加工機(自動包装機付)

事業の効果

  • ロールシーツの出荷本数 1倍→3倍

小巻加工が全自動で行われるため、ロールシーツの出荷本数は約3倍になり、効率的な増産が可能になった。包装が自動化されたことで、人の手に触れず衛生的な生産が可能になった。また、作業者の負荷が軽減された。今後は医療・介護分野での使用量増加に応え、コスト削減を進めて受注を伸ばしていく考えである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    医療・介護向けの不織布シーツ需要増や、既存の紙管・ラミネート事業との関係がうかがえるが、経営戦略上の位置づけは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    医療現場のディスポ化や高齢化による需要増は書かれているが、自社の競争優位性を示す具体的な強みの記述は少ない。

  • 課題の認識と解決3

    コスト削減要求への対応と増産・衛生面・作業負荷の課題は示されており、設備導入で解決する方針が読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    出荷本数が約3倍になったという成果は示されるが、賃上げ目標や付加価値の数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    医療・介護向け不織布シーツの需要増と衛生面の価値は読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入・設置・動作確認を行ったことは書かれるが、中長期の検証や遂行スケジュールの詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    防水不織布シーツの小巻加工を自動化した点は述べられるが、普及度や高付加価値化の水準の記述は乏しい。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    医療・介護現場の衛生確保や感染症予防への貢献がうかがえるが、波及効果や雇用創出の定量的記述はない。

  • 費用対効果3

    増産で出荷本数約3倍という効果は示されるが、投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動包装機による省人化・衛生化は示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明確ではない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    愛媛県内のメディカル顧客との取引が言及されるが、地域の特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

医療・介護分野での使い捨て不織布ロールシーツの需要は今後も伸び、使用量が増えるとともにコスト削減が求められる。それに応えてよりリーズナブルな製品を提供し、受注を伸ばしていきたい。

事業者の声

医療や介護の現場において「安価」で「衛生的」な「使い捨て」の防水加工された不織布シーツが望まれている。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。