回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社日誠イーティーシー
| 事業者名 | 株式会社日誠イーティーシー |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 上田市 |
| 業種 | 電子部品・デバイス・電子回路製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 35人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1980年 |
同社は1980年創業で、モーターおよびコイル製品を家電、車載部品、医療機器、アミューズメント機器など多様な分野に供給しており、コイル事業が売上の9割を占める。部材調達から巻線・組立・完成、専用治具や省力化設備の設計・製作、薄膜粉体塗装までを一貫して手がけることが強みである。かつては量産品の受注が主体だったが、バブル崩壊で仕事が激減し、会社存続の危機に直面したため、数を追わず高品質で日本になければ困る会社を目指す方針へ転換した。
抱えていた課題
やったこと
車載モーター用ステーターの巻線工程とはんだ付け工程の自動化・連動化に取り組んだ。巻線とはんだ付けの自動機と治具を試作・開発し、別々のバッチ作業だった二つの工程を連続工程として一体化した。機械へのセットを自動化することで手作業を減らし、不良の発生を抑えた。試作と評価を重ねて、高品質、低コスト、リードタイム短縮を両立する自動化ラインを確立した。
巻線作業とはんだ付け作業を連続工程で行えるようになり、バッチ作業の切り替えによる生産性の低下が解消された。機械へのセットが自動化され、手作業による不良が減り、品質が高まった。加工の流れが一体化したことで低コストとリードタイム短縮も実現し、高品質で安定した自動化ラインが確立された。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
量産受注から高品質の専門メーカーへ方針転換し、「日本になければ困る会社をめざそう」と明記している。過去の経験を設計に生かす点も読み取れる。
部材調達から完成、治具設計、薄膜粉体塗装まで一貫して手がけ、高品質かつ短納期に対応する強みが具体的に書かれている。
巻線と溶接の別工程や手作業のセットによる不良・生産性低下を課題として認識し、連続工程化で解決する方針が読み取れる。
公開されている事例からは読み取れません。
従業員35人で一貫体制を持ち、大手メーカーとの共同研究や試作対応を行っていると書かれているが、補助事業の体制の詳細は薄い。
高品質、短納期、顧客ニーズにきめ細かく応える点と、不良が出ない設計提案が選ばれる理由として具体的に書かれている。
今後も助成金を活用し自動機の開発に挑戦する考えが示されているが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
数を追わず高品質な専門分野に特化する方針は読み取れるが、一般的な普及度や高価格化の具体的な数字は書かれていない。
国内生産による高品質なものづくりを次世代に残す姿勢はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数字は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
巻線とはんだ付けの自動化・連続化による省力化設備の開発が書かれているが、サプライチェーンへの波及は記載がない。
量産品中心から高品質な専門分野へ転換し、事業規模を縮小して生き抜いた構造的な方針転換が書かれている。
本社所在地が上田市であることは書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記載は薄い。
今後も各種助成金を積極的に活用し、最先端分野で求められる機能を実現する製品づくりのための自動機の開発に挑戦していく考えである。
中国などの海外製品とはコストで勝負にならず、かといって海外に出るのもリスクが大きすぎる。悩みに悩みながら、事業規模を縮小して生き抜いてきました。そして、数を追わず、日本になければ困る会社をめざそうと取り組んできたのです
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%
小ロット・多品種・短納期の要求に応えるため、曲げ加工の対応力を強化する目的で高性能プレスブレーキ(デュアルドライブプレスブレーキ)を導入し…
効果:曲げ加工担当者数 3人→2人