ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

メタルマスク製造専用ソフトの開発と設計支援サービスの提供

株式会社タク技研

成果メタルマスクの設計工数を20%程度削減することを目標とした。

この事例のポイント

  • レーザーマーキングの普及で、ゴム印の受注量が大きく落ち込んでいた。
  • メタルマスク製造に必要な専用ソフトを開発した。
  • メタルマスクの設計工数を20%程度削減することを目標とした。メタルマスクの設計工数を削減し、作業者の時間短縮を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タク技研
所在地長野県 佐久市
業種金属製品製造業
技術分野情報処理
従業員数47人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

同社は電子部品に印字するゴム印の製造からスタートした。今から15年ほど前にレーザーマーキングが増え、受注量が大きく落ち込んだ。その時に顧客から相談を受けたメタルマスクの製作が転機となり、現在は同社の8割を占める事業に成長している。海外から撤退してくる製造業が増える中でも業績は上向いている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力レーザーマーキングの普及で、ゴム印の受注量が大きく落ち込んでいた。
  • 人手・技能メタルマスクの設計工数が多く、作業者の時間負担が大きかった。
  • 品質・精度製造指示内容に誤りが生じやすく、不良を出さない体制が必要だった。
  • 新製品・新技術顧客との設計データの機密性を高め、データの海外流出を防ぐ必要があった。

やったこと

メタルマスク製造に必要な専用ソフトを開発した。基板設計の特殊データを読み取るソフトを開発し、顧客に無償提供した。顧客と打合せを重ね、作り替えを繰り返しながら作り込んだ。データの海外流出を防ぐ仕組みもつくった。検証を重ね、作業者の時間短縮と製造指示内容の誤りの削減を実現した。

  • ソフトメタルマスク製造専用ソフト基板設計データ読み取りソフト

新しい製品・サービス:メタルマスク製造専用ソフト

事業の効果

  • メタルマスクの設計工数を20%程度削減することを目標とした。

メタルマスクの設計工数を削減し、作業者の時間短縮を実現した。製造指示内容の誤り自体も大きく減らせた。顧客にとって使いやすく、より細かな指示を出せるようになったと喜ばれている。データの海外流出を防ぐ仕組みも顧客から評価されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    ゴム印製造からメタルマスク製造へ転換し、その後の事業の柱になったと書かれている。経営戦略上の位置付けは読み取れるが詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    レーザーマーキング増加で受注が大きく落ち込んだ外部環境と、業界トップの開口全数検査装置導入や全国500社以上との取引が強みとして記載されている。

  • 課題の認識と解決4

    設計工数を20%程度削減し製造指示の誤りをなくす課題解決策として、専用ソフトを無償提供する取組が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    設計工数を20%程度削減する目標が示され、検証を重ねてソフトを開発できたと成果も書かれている。ただし付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    開発担当は柳沢課長とCAD課であることのみ記載。体制や人材の十分な情報は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客との打合せを重ねて使いやすさを作り込み、細かな指示が出せると喜ばれたと、ニーズと選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ソフト開発後の中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていないため、わずかにうかがえる程度。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    メタルマスクは電子基板製造の専門分野で、同分野で不良ゼロを掲げ品質管理体制を構築したと書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    海外から還流する製造業の増加に触れるが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果3

    設計工数20%削減と製造指示誤りの削減が成果として書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    基板設計の特殊データを読み取るソフトを無償提供し、データの海外流出防止の仕組みも作ったと書かれている。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    海外流出防止や業績向上は書かれるが、市場成長分野への進出や日本経済の構造転換との関連は示されていない。

  • 地域経済への波及3

    佐久市の地元企業で、レーザー加工を活かした一品一様の製品づくりや地域の業績向上が書かれているが、地域への波及は具体的でない。

事業者の声

なんとかお客様に喜んでいただこうと、できないとは決して言わずにやってきました。その姿勢を今後も変えず、『お客様の笑顔が見えるものづくり』を進めていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。