ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

大物部品の高速研削化並びに超精密平坦精度技術開発と量産化

株式会社サワイ

この事例のポイント

  • 社内の生産情報が一元管理されておらず、多品種少量生産に対応する生産管理の体制を強化する必要があった。
  • ものづくり補助金を活用して新たな生産管理システムの構築に着手し、社内情報の一本化をめざしてデータ収集を進めている。
  • 社内での生産情報の共有化が進み、経営体質の強化につなげることが可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サワイ
所在地長野県 佐久市
業種生産用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数51人
資本金2,000万円
設立1952年

事業の背景

1952年に旋盤加工業として創業し、自動車部品や精密機械部品などを手がけてきた。現在は難削材の加工から樹脂加工まで幅広く対応し、工作機械、建設機械、産業機械、航空機産業などの中・大型部品を中心に好調な受注が続いている。円安を背景に工作機械や産業機械の主要部品が好調で、北米、中国、インドネシアなどでは対前年比15〜20%増の実績が続き、国内工作機械業界全体も受注増加傾向にある。リーマンショック以降、大型部品の受注をめざして1億円近い設備投資を継続してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力社内の生産情報が一元管理されておらず、多品種少量生産に対応する生産管理の体制を強化する必要があった。
  • 販路・情報発信顧客が発注案件の進捗状況をリアルタイムに確認できる手段がなく、在庫の極小化や利便性の向上で国際競合との差別化を図る必要があった。
  • コスト・採算生産リードタイムの短縮と原価の改善が課題で、得意先とのウィン・ウィンの関係を強化する必要があった。

やったこと

ものづくり補助金を活用して新たな生産管理システムの構築に着手し、社内情報の一本化をめざしてデータ収集を進めている。生産に係るあらゆる情報を一元管理できるシステムを導入し、社内での生産情報の共有化を図った。開発したシステムでは、顧客がホームページで発注した案件の進捗度合いを検索できるようにし、インターネット環境があれば遠隔地からも情報を確認できるようにした。

事業の効果

社内での生産情報の共有化が進み、経営体質の強化につなげることが可能になった。お客様へのタイムリーな情報公開により利便性が向上し、競合他社との差別化が図れるようになった。また、新規顧客開拓のツールや既存顧客へのサービス強化にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    旋盤加工業から自動車部品・精密部品へ展開し、大型設備投資を継続してきた流れが読み取れるが、生産管理IT化の位置づけは薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    円安で工作機械・産業機械の受注が増え、北米・中国・インドネシアで前年比15〜20%プラスとある。強みとの関係は一部のみ読める。

  • 課題の認識と解決3

    生産進捗の見える化や納期意識向上を課題解決として挙げ、リードタイム短縮・在庫極小化を目指すと書かれているが、数値目標は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    社員平均年齢約35歳、従業員51人と記載があるが、補助事業の遂行体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客がホームページで進捗を検索でき、顧客から導入を喜ぶ声があると書かれ、選ばれる理由の一端は読める。

  • 事業化までの道筋2

    データ収集を進めている段階とあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    多品種少量・大型部品の高精度加工など高付加価値分野の記述はあるが、生産管理の新規性の水準は示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    国内製造の維持・成長や日本のものづくりの重要性は語られるが、波及効果や雇用創出の具体的記述は少ない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    生産管理システムで顧客への進捗公開を行う点はサプライチェーンでの情報連携に関係するが、イノベーションとしての言及は弱い。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    佐久市の工業団地に立地するとあるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出の記述は薄い。

事業者の声

工作機械は日本のものづくりの一番の元。その部品を手がけることで我々の技術力も信頼も上がります。国内で力をつけ、日本のものづくりを大切にしていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。