ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業岐阜県

健康食品の効能・安全性に関する先進的試験サービスの開発及び事業化

株式会社アイテックラボ

成果試験評価期間 12週→10週

この事例のポイント

  • 健康食品の効能・作用・安全性について、充分な科学的根拠を提供できる評価試験サービス事業の確立が必要とされていた。
  • 細胞系では、種々の細胞を用いた細胞障害性試験および抗原・アレルゲン性試験ならびに作用機序解析試験を行い、2万個の遺伝子の発現変動を網羅的に解析評価した。
  • 試験評価期間 12週→10週。評価試験期間を12週から10週に短縮し、評価試験コストを450万円から350万円へ削減した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社アイテックラボ
所在地岐阜県 海津市
業種学術・開発研究機関
技術分野バイオ
従業員数10人
資本金2,100万円
設立2011年

事業の背景

平成23年に設立された動物試験研究施設で、ヒトに近いサルモデルを活用したバイオメディカル試験およびゲノミクス・分子解析を行い、医薬品・機能性食品・漢方などの効能や安全性の評価試験を実施している。医療保険の圧縮と高齢化社会を迎える中、健康食品の疾病改善や健康維持への潜在的期待は極めて大きいとされる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術健康食品の効能・作用・安全性について、充分な科学的根拠を提供できる評価試験サービス事業の確立が必要とされていた。
  • 生産能力斬新で革新的な評価試験サービスの開発とその事業化を進める必要があった。

やったこと

細胞系では、種々の細胞を用いた細胞障害性試験および抗原・アレルゲン性試験ならびに作用機序解析試験を行い、2万個の遺伝子の発現変動を網羅的に解析評価した。動物系では、マウス疲労モデル、ラット関節炎モデル、サル花粉症モデルを用いた作用メカニズムのゲノミクス試験を行い、DNAマイクロアレイとゲノムインフォマティクスを駆使して生体内作用メカニズムを解明した。リアルタイム定量PCRで作用関与遺伝子を特定し、細胞・動物試験とゲノミクス評価を融合させた先進的試験サービスを確立した。

検査測定DNAマイクロアレイ
検査測定リアルタイムPCR装置

新しい製品・サービス:健康食品・医薬品・農水産物等の先進的評価試験サービス

事業の効果

  • 試験評価期間 12週→10週
  • 評価試験コスト 450万円→350万円
  • 試験評価品質 3.5レベル→4.5レベル

評価試験期間を12週から10週に短縮し、評価試験コストを450万円から350万円へ削減した。試験評価品質も従来の3.5レベルから4.5レベルへ引き上げ、高品質で高付加価値な科学的エビデンスを提供できるようになった。学術論文化や特許化、機能性表示化などの知財対応支援サービスも実現し、健康食品の新たな市場浸透を進めている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成23年設立の動物試験施設で、健康食品の評価試験を事業化する流れは読み取れるが、過去の取組との連続性の詳細は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    従来のCROにないR&D的役割を担うと記載され、ヒトへの外挿性の高いサルモデル等の強みが具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    試験期間12週から10週(83%)、コスト450万円から350万円(78%)への削減など、課題に対する具体的な改善目標と実績が示される。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    試験評価品質を3.5から4.5レベルに引き上げたと数値で示され、付加価値向上の目標と結果が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    従業員10人の企業であることのみ読み取れるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康食品の効能・安全性の科学的根拠が不足している市場ニーズと、低コスト化・高品質化という選ばれる理由が明確に示される。

  • 事業化までの道筋3

    事業化マニュアルの策定や営業宣伝・展示の活用など方向性はあるが、スケジュールや課題解決方法の具体性は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    健康食品の機能性表示の新たな市場を開拓し、競合にないゲノム評価サービスという独自性が具体的に記載されている。

公的補助の必要性73%
  • 波及効果・雇用3

    健康食品の科学的根拠の提供は社会的意義として読み取れるが、経済波及や雇用創出の数値は示されていない。

  • 費用対効果4

    投資に対する効果として期間の12週から10週、コストの450万円から350万円への削減など、費用対効果が数字で示される。

  • イノベーションへの貢献4

    ゲノミクス解析とバイオインフォマティクスを融合した新しい評価試験サービスで、業界のイノベーションに寄与する内容が具体的。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    健康食品・機能性食品分野の市場拡大に言及するが、日本経済の構造転換との関係は明確には書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    岐阜県海津市という地域の所在は分かるが、地域特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

関連異業種5社との連携により営業宣伝の枠を大幅に広げ、社内営業力も強化してクライアント・市場の拡大を図る。展示やセミナーを活用して事業化の成果と競合にない独自性・先進性を訴求し、ニッチ開拓を進めていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。