ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業北海道

ブロッコリースルフォラファンの測定技術開発と機能性食品素材開発

株式会社機能性植物研究所

成果測定精度に関する新旧比較 1倍→3倍

この事例のポイント

  • ブロッコリーの機能性成分スルフォラファンは不安定で、正確に測定するのが難しかった。
  • グルコラファニンとスルフォラファンの新しい測定方法を確立し、算出時間や測定コスト、精度を改善した。
  • 測定精度に関する新旧比較 1倍→3倍。新しい測定方法により、短時間で簡便に測定でき、依頼主は正確な数値情報とタイムロスの解消というメリットを得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社機能性植物研究所
所在地北海道 札幌市
業種技術サービス業
技術分野バイオ,測定計測
従業員数2人
資本金1,500万円
設立2005年

事業の背景

株式会社機能性植物研究所は2005年に設立され、機能性成分の受託分析、試薬販売、ヒト介入試験の受託を行っている。スルフォラファンは、ブロッコリーに最初から含まれているわけではなく、グルコラファニンという状態で存在し、切断などで酵素が働いて変換される不安定な物質である。分析依頼が多く需要が見込まれたため、関連製品の開発に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ブロッコリーの機能性成分スルフォラファンは不安定で、正確に測定するのが難しかった。
  • コスト・採算従来の測定方法は時間や測定コストがかかり、旧来の方法では正確性にも欠けていた。

やったこと

グルコラファニンとスルフォラファンの新しい測定方法を確立し、算出時間や測定コスト、精度を改善した。安定した数値を算出できるようになるまで毎日繰り返し測定を行い、その回数は2000回を超えた。新旧の測定方法を比較したところ、ほぼ全ての品種で新方法が高い数値を算出し、品種によっては差が3倍以上になるものもあった。スルフォラファンを高含有する機能性食品素材の試作開発も行った。

新しい製品・サービス:ブロッコリーの機能成分スルフォラファンを高含有した機能性食品素材

事業の効果

  • 測定精度に関する新旧比較 1倍→3倍

新しい測定方法により、短時間で簡便に測定でき、依頼主は正確な数値情報とタイムロスの解消というメリットを得た。社内では測定コストの大幅な削減や受注増加が可能になった。分析サンプル数の処理能力も増加し、メーカーなど関係各社から多くの引き合いが来ている。また、従来になかった機能性の高いブロッコリーの開発も可能になり、農業分野への波及効果も期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    2005年設立の分析会社で、機能性成分の受託分析を事業としていることがうかがえる。過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    分析依頼が多く需要があると見込んで開発に着手したと書かれ、顧客は自治体・民間企業・国立大学とある。強みとの関係は説明が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    旧方法は3倍以上の差が出る品種もあり、測定に2000回超の繰り返しが必要だった課題が具体的に示されている。処理能力増加や受注増加の効果も書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    分析サンプル数の処理能力増加や受注増加に触れるが、付加価値額や賃上げの目標値や数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    日々の分析・測定は樋口社長と佐々木研究員の二人体制と書かれ、従業員数は2名とある。事務処理能力への言及はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    依頼主に正確な数値とタイムロス解消を提供し、自治体や企業から多くの引き合いがあるとされ、顧客と選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    学会や論文での周知、取引先の拡大、機能性の高いブロッコリー開発への展開が書かれ、方向性はあるが期限や手順は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    誰もやっていなかった新しい測定方法で、従来は存在しなかった測定法と数値差が3倍以上の品種もあると具体的に書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    予防成分として期待される点や農業分野への波及効果が書かれるが、国が補助する理由を示す数値や雇用創出の記載は少ない。

  • 費用対効果2

    測定時間・コストの削減や受注増加の効果は書かれるが、補助金額と付加価値増加の対応を示す数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    新しい測定技術が学会や論文を通じて広がり、農業分野への波及が期待されると書かれるが、デジタル技術の活用は具体的でない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    機能性食品や糖尿病予防食品など成長が見込まれる分野への展開がうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    北海道札幌市の事業者として分析技術を通じた社会貢献を目指すとあるが、地域の雇用や経済成長への効果は書かれていない。

今後の展望

学会や論文で技術を広く周知し、受注の拡大と取引先の拡大を目指している。今後は糖尿病予防食品、認知症予防食品などの開発に取り組む予定である。

事業者の声

誰もやっていなかった方法ですので、それだけ大変でした

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。