ものづくり補助金平成25年度製造業静岡県

ガラスを代替する超硬質透明ウレタン樹脂の研究開発

株式会社ポリシス

この事例のポイント

  • ガラスは重く衝撃に弱く、カーボネート樹脂は擦過傷に極めて弱く、アクリル樹脂は耐衝撃性が低いなど、既存の透明材料にはそれぞれ欠点がある。
  • 2液自動混合吐出機と、樹脂の曲げ強さなどを測定する機械強度測定装置を導入した。
  • ガラス代替の透明樹脂は、アクリル樹脂に近い硬度を保ちつつ割れにくく、透明性は92%と高い。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ポリシス
所在地静岡県 浜松市
業種プラスチック製品製造業
技術分野複合・新機能材料
従業員数10人
資本金1,000万円
設立1995年

事業の背景

株式会社ポリシスは平成7年の創業以来、ポリウレタン樹脂にこだわり、超軟質のゲル体から塗料まで多様な製品を開発してきたベンチャー企業である。太陽電池パネルやスマートフォンの普及により、ガラスやカーボネート樹脂、アクリル樹脂に替わる透明材料のニーズが高まりつつあった。特に火山の噴火が相次ぐ中、気象庁の観測用の電源や気象観測用バルーンの電源として、軽量な太陽電池パネルが急速に求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術ガラスは重く衝撃に弱く、カーボネート樹脂は擦過傷に極めて弱く、アクリル樹脂は耐衝撃性が低いなど、既存の透明材料にはそれぞれ欠点がある。
  • 新製品・新技術太陽電池パネルに使われるガラスは重く、専用の支持体が必要になるため、軽量で代替できる硬質透明材料が求められている。

やったこと

2液自動混合吐出機と、樹脂の曲げ強さなどを測定する機械強度測定装置を導入した。さまざまな配合を試した結果、アクリル樹脂に近い硬度を持ちながらアクリル樹脂より割れにくく粘りのある材料が完成した。透明性は92%と高く、耐熱性や耐久性も高い材料となった。さらに、ガラス保護のない太陽電池セルを試作し、電池セルと樹脂を一体成型した発電セルを完成させ、電池パネルの重量を約半分にすることに成功した。

新しい製品・サービス:ガラスを代替する超硬質透明ウレタン樹脂

事業の効果

ガラス代替の透明樹脂は、アクリル樹脂に近い硬度を保ちつつ割れにくく、透明性は92%と高い。太陽電池パネルの重量は約半分となり、設置場所を広げられる見込みである。保護コーティングが不要になるためコストも抑えられる。異形加工や厚みのある成形が可能になれば、自動車のヘッドライトや水族館の水槽など幅広い用途への展開も期待される。

今後の展望

新たな用途を提案して新素材の利用促進につなげたいと考えており、将来的には何をしても割れず傷つかない材料を目指して改良を続ける予定である。

事業者の声

衝撃に強く、耐熱性にも優れ、擦過傷にも強い硬質透明物があれば、さまざまな用途で活用の幅が広がると考えました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。