ものづくり補助金平成25年度学術研究、専門・技術サービス業愛知県

計測専門業者として培った測定技術の更なる高度化によるリバースエンジニアリング事業への展開

株式会社エコー計測

成果立体測定の売上は当社売上の20%程度にまで成長した

この事例のポイント

  • 顧客ニーズの多様化に対応するため、既存の3次元測定機では対応が不十分な測定技術の高度化が課題であった。
  • 既存設備の3次元測定機に、小型・高精度スキャニングプローブおよび付随する解析ソフトと3DCADソフトを導入した。
  • 立体測定の売上は当社売上の20%程度にまで成長した。立体測定が可能になったことで受注は増加傾向となり、立体測定の売上は当社売上の20%程度まで成長した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エコー計測
所在地愛知県 西尾市
業種技術サービス業
従業員数8人
資本金1,000万円
設立2006年

事業の背景

当社は様々なものづくり企業の製品寸法測定のアウトソーシングを手掛けている。近年、図面のない製品サンプルの形状を測定して図面やCADデータを作成するリバースエンジニアリングへの市場ニーズが高まっていた。当社の販売先は自動車業界からの受注が全体の80%程度と高く、同業界からの受注は安定している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能顧客ニーズの多様化に対応するため、既存の3次元測定機では対応が不十分な測定技術の高度化が課題であった。
  • 新製品・新技術リバースエンジニアリング事業への新規展開には、より高度な測定機能が必要だった。

やったこと

既存設備の3次元測定機に、小型・高精度スキャニングプローブおよび付随する解析ソフトと3DCADソフトを導入した。測定チップは極小φ0.5mmから各種あり、「点」だけでなく「線」や「面」といった立体でも測定できるようになり、測定範囲を拡大した。これにより、より小型で複雑な立体形状も測定できる体制を構築した。

検査測定3次元測定機
検査測定小型・高精度スキャニングプローブ
ソフト解析ソフト
ソフト3DCADソフト

新しい製品・サービス:リバースエンジニアリング事業

事業の効果

  • 立体測定の売上は当社売上の20%程度にまで成長した

立体測定が可能になったことで受注は増加傾向となり、立体測定の売上は当社売上の20%程度まで成長した。製品の構造分析などを行うリバースエンジニアリング事業への新規展開を実現した。既存顧客からの需要拡大と新規顧客獲得を目指している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去から寸法測定を手掛けてきた事業の延長として、リバースエンジニアリングへ展開する流れが記載されている。経営戦略上の位置付けは具体性が薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    自動車業界からの受注が全体の80%程度と記載され、大手企業も測定能力を高度化している市場動向と自社の強みが踏まえられている。

  • 課題の認識と解決4

    既存設備では点の測定しかできなかったという課題を認識し、3次元測定機と小型高精度スキャニングプローブ導入で立体測定を実現する計画が示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    立体測定の売上が当社売上の20%程度まで成長したとあるが、補助事業期間の付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数8人、常務取締役の存在は書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記載は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ものづくり企業の寸法測定ニーズ、自動車・パチンコ・楽器など納入前測定が必要な製品、金属やプラスチックへの対応が具体的に記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    3次元測定機を1台追加導入予定とあるが、スケジュールや中長期の課題検証の詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    リバースエンジニアリング分野は市場ニーズが高まっていると記載されているが、普及度や高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地区の自動車業界の生産量が多いことは触れられているが、地域経済波及や雇用創出など国が補助する理由は明示されていない。

  • 費用対効果2

    立体測定売上が全体の20%程度に成長したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    小型高精度スキャニングプローブや3DCADソフトの活用により、リバースエンジニアリングの新事業を展開する点は読み取れるが、地域や供給網への貢献は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    リバースエンジニアリングという市場ニーズの高まりに参入する点はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及2

    西尾地区で生産量の多い自動車業界との関係はうかがえるが、地域の経済成長を牽引する具体的記載は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後もリバースエンジニアリング分野のニーズを汲み取ることで更なる受注増加につなげ、測定技術のスペシャリスト集団として成長していく。令和2年12月には3次元測定機をもう1台追加導入予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。