ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

古紙を利用した紙の造形品・見せるパッケージによる販路拡大

株式会社名古屋モウルド

成果リードタイムは最大で2分の1程度まで短縮できた。

この事例のポイント

  • 一般消費者に向けたオリジナル商品の強化が、会社を持続的に成長させるうえでの大きな課題となっていた。
  • 平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業を活用し、マシニングセンター(MC)を導入した。
  • リードタイムは最大で2分の1程度まで短縮できた。マシニングセンターの導入により金型を社内で一貫生産できるようになり、金型の製作面での課題が改善した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社名古屋モウルド
所在地愛知県 丹羽郡扶桑町
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野精密加工
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

同社はパルプモールドの製造を40年以上手がけており、製品は約100種類にのぼる。そのうち約8割は家電、精密・通信機器、電子部品、自動車部品、機械部品などの工業製品用で、残りの約2割が一般消費者向けのパッケージやオリジナル商品である。環境保護が産業界全体の必須の課題となるなか、古紙100%のリサイクル製品であるパルプモールドに注目が集まっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術一般消費者に向けたオリジナル商品の強化が、会社を持続的に成長させるうえでの大きな課題となっていた。
  • 生産能力金型の設計は社内で行うものの加工は外注することが多く、一貫生産ができていなかった。

やったこと

平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業を活用し、マシニングセンター(MC)を導入した。導入したMCで金型を製作し、その金型を使ってパルプモールド製のオリジナル商品の開発に着手した。「見せるパッケージ」をテーマに自社内でデザインをこなし、ワインバッグ、カボチャケース、動物の貯金箱、ハンガーなどの試作を繰り返して商品を完成させた。

加工機マシニングセンター(MC)

新しい製品・サービス:「見せるパッケージ」をテーマにしたパルプモールド製のオリジナル商品。ワインバッグ、カボチャケース、動物の貯金箱、ハンガーなど。

事業の効果

  • リードタイムは最大で2分の1程度まで短縮できた。

マシニングセンターの導入により金型を社内で一貫生産できるようになり、金型の製作面での課題が改善した。リードタイムは最大で2分の1程度まで短縮され、製作コストも抑えられるようになった。「とびばこパン」のパッケージは百貨店やインターネットを通じて月間1万個以上売れるヒットとなり、「日本パッケージングコンテスト2015」で贈答品包装部門賞を受賞した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の緩衝材事業から一般消費者向けオリジナル商品へ広げる流れが書かれているが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    「見せるパッケージ」で月間1万個以上売れた実績や百貨店・インターネット販売への展開が書かれ、強みの一端が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    一般消費者向け商品の強化が大きな課題と明記され、ワインバッグやとびばこパンの開発で解決に向かう計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    リードタイムを最大で2分の1程度に短縮し製作コストも抑えたとあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    40年以上の歴史、約100種類の製品、MC導入後に一貫生産できる体制などが書かれ、遂行体制の一部がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    見せるパッケージとしてインスタ映えや取っておきたくなる点が書かれ、顧客や選ばれる理由の一部が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    試作を繰り返して商品化したことは書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールは明確に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    古紙100%のパルプモールドを鑑賞用パッケージとして展開し、用途を広げている点は書かれるが、高価格化の具体的記述は少ない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    環境保護や古紙活用への貢献がうかがえるが、雇用創出や経済波及効果の具体的な記述はない。

  • 費用対効果2

    リードタイム短縮と製作コスト低減は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    社内で金型をMCにより一貫生産する仕組みや新たな商品開発が書かれ、技術面の革新性がうかがえる。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    環境保護の必須課題に応える古紙活用が書かれ、成長分野への進出がうかがえるが、構造転換との関係は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    福岡や地域特性への言及はなく、扶桑町の企業という情報のみで地域の経済成長への貢献は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。