自動化ロボット及び付帯設備導入による車載センサ分野への新規参入
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
石敏鐵工株式会社
| 事業者名 | 石敏鐵工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 碧南市 |
| 業種 | 生産用機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1948年 |
石敏鐵工は碧南市に本社を置き、地場産業の三州瓦と深く関わりながら事業を広げてきた。昭和23年に瓦の金型メーカーとして創業し、昭和39年には瓦を生産するためのプレス機の製造にも着手した。高度経済成長期には住宅着工件数の増加とともに瓦の生産が伸び、同社の事業も拡大した。しかし平成14年ころから瓦生産の落ち込みが顕著になり、同社の経営にも影響を及ぼし始めた。そこで金型やプレス機で培った技術を他分野で生かそうと考え、加工業へ進出して自動車部品の加工を手がけるようになった。
抱えていた課題
やったこと
平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業の活用により、オークマのNC旋盤「LB3000 EXII」を導入した。導入の決め手は、同機に搭載された熱変位補正システム「サーモフレンドリーコンセプト」で、室温が変化しても加工精度を維持できる。試作部品は1個から10個程度と小ロットで、要求精度を出すために研磨工程を外注せずに済むようになった。技術アピールとして同機で金属製の「ハロウィンかぼちゃ」のペットボトルキャップを製作し、展示会で披露したところ大きな注目を集めた。さらに、瓦や自動車以外の分野として宇宙に着目し、超小型人工衛星「キューブサット」の部品加工にも挑戦している。
| 加工機 | オークマ NC旋盤 LB3000 EXII(熱変位補正システム サーモフレンドリーコンセプト搭載) |
|---|
NC旋盤の導入により外注に頼っていた加工を内製化し、以前は間に合わなかった仕事も受注できるようになった。恒温室がなくても高精度な加工ができるようになり、加工の幅が大きく広がった。これまでにない仕事も手がけられるようになり、ペットボトルキャップの試作品は展示会で注目を集めた。瓦や自動車以外の分野として超小型人工衛星の部品加工にも挑戦し、事業領域を広げている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
瓦金型・プレス機製造から加工業へ進出し、自動車部品加工を手がけた経緯が明記されている。過去の取組との連続性が読み取れる。
ペットボトルキャップ試作や宇宙分野への挑戦など強みの活用はうかがえるが、市場動向や競争優位の分析は具体的に書かれていない。
外注で受注を逃していた課題と、NC旋盤導入による内製化の方針は読み取れるが、高付加価値化の数値目標は書かれていない。
受注拡大を図るとあるのみで、付加価値や賃上げの目標値は書かれていないため、実現可能性は判断しにくい。
社長や加工業進出10年の実績は触れられるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の記述は限定的である。
試作部品で1〜10個程度、宇宙分野の小型衛星部品など顧客ニーズは書かれているが、ターゲットの整理は薄い。
導入後の受注拡大の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決方法の具体的な記述は見当たらない。
公開されている事例からは読み取れません。
熱変位補正による恒温室不要の高精度加工や、超小型人工衛星部品への挑戦は、高水準の高付加価値分野として読み取れる。
地場産業の補完や宇宙分野への展開は書かれるが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は明記されていない。
外注を内製化し受注を逃さなくなった効果は書かれるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
熱変位補正の知能化技術や高精度加工は技術革新として読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は具体的ではない。
宇宙分野など新市場への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
西三河地区の地場産業である三州瓦と結びついた事業であることは読み取れるが、地域への雇用や成長効果は書かれていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
同機を活用して受注拡大を図っていきたいとしている。
「加工の幅が広がった」
公式の事例集より(原文のまま)
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
本事業でシーツローラー乾燥機(アイロナー)を導入した。
効果:乾燥時間 1,440分→15分
新規設備としてCNC旋盤、CNC切断機(ポータブルCNC切断機)、2次元CAD/CAMシステムの3点を導入した。
効果:切断速度 100%→340%