技術の数値化と設備間の連携により、育成コストの低減と生産効率の向上を実現
平成28年秋、北陸職業能力開発大学校の指導を受け、自社工場にツールプリセッタと新型のマシニングセンタを導入した。
株式会社三恵社
| 事業者名 | 株式会社三恵社 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県 名古屋市北区 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 従業員数 | 21人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1969年 |
三恵社は昭和38年に印刷業としてスタートし、飲食店のメニューブックなどを中心に手がけていた。平成に入るとIT化やペーパーレス化が進み、バブル経済崩壊による顧客の廃業も続いて打撃を受けた。そこで出版事業に挑戦し、大学向けテキスト出版では全国の3分の1以上の大学と取引があるまでに成長し、これまでに1500点以上の出版実績を上げている。
抱えていた課題
やったこと
ものづくり補助金(平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業)を活用し、ハードカバーの製本ラインを構築した。製本ラインは5台の機械で構成され、100〜200部程度を製本する少部数向けである。1冊単位の製本にも対応できるため、表紙を1冊ずつ変えることができ、「世界に1冊だけの絵本を作ること」が可能になった。製本のマニュアル化も進め、少部数の製本であれば他社の仕事を請けることも視野に入れている。
| 加工機 | ハードカバー製本ライン(機械5台で構成) |
|---|
新しい製品・サービス:世界に1冊だけの絵本(表紙を1冊ずつ変えられるハードカバー製本)
ハードカバーの製本ラインを構築したことで、少部数の絵本を製本できるようになった。世界に1冊だけの絵本や、出産祝いのギフトとして子どもの名前入りの絵本といった新たな受注の種が生まれた。製本ラインを活用した仕事の受注も始まっている。製本のマニュアル化も進み、今後の事業拡大が期待されている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
昭和38年の印刷業開始から出版へ挑戦し、大学向けテキストや絵本で事業を広げた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。
ペーパーレス化や顧客廃業で打撃を受けた一方、大学テキストで全国の3分の1以上の大学と取引があるとされ、強みの記述がある。
ハードカバー絵本の製本業者が減る課題を認識し、製本ラインを構築したと書かれているが、収益計画の数値は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
社員の提案やマニュアル化を進めている点はうかがえるが、補助事業の遂行体制や人材の具体は書かれていない。
世界に1冊だけの絵本づくりや、100–200部の少部数向け製本で表紙を1冊ずつ変えられる点など、価値と選ばれる理由が具体的に書かれている。
製本のマニュアル化を進めている点が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
少部数のハードカバー絵本製本は手間がかかり業者も減っているとあり、希少性がうかがえるが数値での裏付けはない。
地方の情報を絵本で全国に発信し、地産品の販促や集客につなげる取組が書かれ、地域への波及がうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
AR技術やQRコードを用いた絵本を採用した例が書かれ、デジタル技術の活用は読み取れるが、業界全体への貢献は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
名古屋港水族館や八丁味噌など地域の特性を活かした絵本を出版し、地域の魅力発信につなげたことが書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
製本ラインを活用して少部数の製本の仕事を広げ、他社の仕事を請けることも視野に入れている。
製本ラインを活用できる仕事を広げていきたい
公式の事例集より(原文のまま)
平成28年秋、北陸職業能力開発大学校の指導を受け、自社工場にツールプリセッタと新型のマシニングセンタを導入した。
受注製品を一貫して管理できる生産管理システムのソフトを導入した。
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日