ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

レーザー加工機を使用したバリ取り加工機製造工程の効率化と顧客ニーズ対応計画

株式会社ファインテクノ

成果厚物板金の加工可能厚さ 9ミリメートル→25ミリメートル

この事例のポイント

  • バリ取りは手作業に頼ることが多く、生産性の向上と作業環境の改善が求められていた。
  • 平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業を利用し、三菱電機製のファイバーレーザー加工機を導入して内製化の徹底に取り組んだ。
  • 厚物板金の加工可能厚さ 9ミリメートル→25ミリメートル。厚物板金の加工スピードが向上し、製作工程がスムーズに流れるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ファインテクノ
所在地愛知県 豊田市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数31人
資本金1,000万円
設立2005年

事業の背景

株式会社ファインテクノは、バリ取りシステムおよびツーリングの設計・製作を行う会社で、資本金は1000万円、従業員は31人である。自社で開発したシステムやツーリングのほとんどを内製化し、コストを抑えつつ効率的な製品づくりを行っている。自動車分野の顧客が多く、受注のほとんどはインターネット経由で寄せられている。ロボットシステムの製作には板金加工が多用され、最低でも厚さ25ミリメートル程度の加工能力が必要とされていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力バリ取りは手作業に頼ることが多く、生産性の向上と作業環境の改善が求められていた。
  • 人手・技能部品の出っ張りを取り除くバリ取り作業は熟練の手作業に依存しており、手間を減らす必要があった。
  • 納期・工程厚物板金の加工を外注すると1週間から10日程度かかり、製作工程の遅れが生じていた。
  • 生産能力ものづくり補助金の利用前のレーザー加工機は厚さ9ミリメートルが限度で、厚物の板金加工を社内で行えなかった。

やったこと

平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業を利用し、三菱電機製のファイバーレーザー加工機を導入して内製化の徹底に取り組んだ。この加工機により厚物の板金加工を社内で行えるようにし、作業着手から遅くとも1日あれば完成する体制とした。また、バリ取りロボットシステムを製品化するため、自動工具交換装置(ATC)付きの製品開発を進めた。

加工機ファイバーレーザー加工機(三菱電機製)

新しい製品・サービス:自動工具交換装置(ATC)付バリ取りロボットシステム

事業の効果

  • 厚物板金の加工可能厚さ 9ミリメートル→25ミリメートル
  • 厚物板金の加工所要期間 7日→1日
  • 長穴加工のコスト 100%→10%

厚物板金の加工スピードが向上し、製作工程がスムーズに流れるようになった。複雑な形状にも対応でき、加工の自由度が高まった。長穴加工のコストも大きく下がる場合があるとされ、工程集約による高効率化が期待されている。バリ取り加工の自動化により生産性向上と作業環境改善が見込まれ、知名度の向上に手応えを感じている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    製造現場のニーズを反映した開発力が強みで、バリ取りに特化した事業を展開していることは読み取れるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    顧客は中小から大手まで幅広く、自動車分野は受注の多くがインターネット経由とあり、市場動向と自社の内製化強みの関係がうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    厚物板金の外注が1週間から10日かかっていた課題に対し、ファイバーレーザー導入で内製化し、遅くとも1日で完成するという解決策が示されている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    バリ取り工程の生産性向上や長穴加工のコストが10分の1程度になる場合がある等の効果は書かれるが、目標数値や賃上げ目標は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    機械組み立ての一部を外注する以外は設計から製作まで社内で行うとあり、体制はうかがえるが、人材や事務処理能力の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ユーザーは中小から大手まで、バリ取りの手作業を減らしたいという明確なニーズが示され、選ばれる理由として内製によるコストと短納期が挙げられている。

  • 事業化までの道筋3

    ロボットシステムの提案に注力し、工場増築や新製品開発の方向性は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    バリ取りに特化し、厚物板金対応や自動工具交換付きロボットなど、同分野で高機能化を図る取組が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    自動車分野や中小企業の製造現場を支えるとの記述はあるが、経済波及効果や雇用創出の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    長穴加工のコストが10分の1程度で収まる場合があるとの記述はあるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ロボットによる多様な動きと汎用性への言及はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献が具体的に示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    製造業の生産性向上への取組はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及2

    豊田市の本社工場での取組は読み取れるが、地域の経済成長や雇用創出への具体的な効果は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

自動車分野でアルミホイール、インバーターケースのバリ取り加工の提案に力を入れていく考えである。順調に受注を獲得していけば、さらなる繁忙が予想されるため、工場増築も視野に入れている。

事業者の声

今では顧客から『ファインテクノに頼めば大丈夫』と評価してもらっている

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。