吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
ジェイスマイル内装材協同組合
| 事業者名 | ジェイスマイル内装材協同組合 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 松阪市 |
| 業種 | 木材・木製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工,表面処理 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 7,770万円 |
当組合は国産の杉・桧の無垢材を自社で圧密加工(高温のローラーで木材表面に圧力をかける熱圧処理)し、住宅資材の壁材・床材として販売している。杉無垢床板を圧密処理して付加価値を付けた杉圧密フロアを製造販売していた。現在の住宅仕様は外材が大半で、合板の床板・壁板・天井板など多くの新建材が使われている。
抱えていた課題
やったこと
外注委託で圧密処理した杉無垢加工材に、外注先でプラスチック溶液の浸透処理(WPC加工)を行った。その後、当組合でモルダー加工と塗装作業を行い、杉無垢床板にはない表面硬度・強度・耐久性を持たせた。新たに6軸モルダー加工機の設置場所を検討して配置し、テスト加工を実施して加工材料に規定の寸法基準を定め評価した。専用のモルダー加工機と既存ラインを区別するため、プラスチックくず集塵設備を新設してプラスチックくずを専用に回収した。完成した新たな杉圧密プラスチックフロアについて、耐水性、耐汚染性、硬度、ひっかき傷、ひきずり傷、塗料の密着性などの性能試験を行った。
| 加工機 | 6軸モルダー加工機 |
|---|---|
| その他 | プラスチックくず集塵設備 |
新しい製品・サービス:杉無垢床板の長所である温かさ・柔らかさを内部に持ち、表面硬度・強度・耐久性を備えた新たな杉圧密プラスチックフロア(杉圧密プラスチック融合内装材)。
モルダー加工機で加工した製品は寸法精度が高まり、均一性を持った施工しやすい床材になった。加工機によるキズや汚れもなく、製品の寸法精度と仕上がりは問題ないと評価された。杉圧密プラスチックの性能面では、耐水性、耐汚染性、ひっかき傷、ひきずり傷、塗料の密着性に問題のないレベルであった。ブリネル硬度は予定値を下回ったが、製品としては評価できるレベルと見られる。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去に圧密フロアを製造販売している実績があり、杉無垢床板の弱点を補う新製品として位置付けられている。ただし経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。
顧客からの傷・耐久性・反り収縮への要望が挙げられ、圧密加工の得意分野を活かす内容である。市場規模や競合との比較の記載は薄い。
傷つきやすさという課題を認識し、表面硬度を圧密で1.5~2倍にする方針が示されている。公共建築への参入機会も述べられているが、売上目標などの数字は書かれていない。
ブリネル硬度6.1N/mm2の実績と予定値未達が記載されている。付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
WPC加工を外注委託し、当組合でモルダー加工・塗装を行う体制は読み取れる。人材や事務処理能力についての記載はない。
「より傷が付きにくい、耐久性がある」といった顧客の要求が具体的に挙げられ、三重テラスやサミットでの採用実績も示されている。
試作、寸法基準の設定、性能試験という手順と評価結果が示されている。今後のスケジュールや中長期の課題検証は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
杉圧密にWPC加工を組み合わせ、杉の2倍の硬度を実現する点が示されている。既存の杉無垢床板との差別化がはっきりしている。
公共建築等木材利用促進法の施行や、学校・病院等への参入機会の拡大が述べられている。雇用や波及効果の数字は書かれていない。
投資額と付加価値増加の数字は書かれていない。寸法精度向上や不良品の少なさは示されている。
プラスチック溶液の浸透処理と木材の熱圧処理を組み合わせた新素材で、技術的な新規性は読み取れる。地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
木材利用の増加を背景に、木材の需要拡大と林業再生に言及している。日本経済の構造転換への言及はない。
県産材の杉・桧を使い、三重の営業拠点や伊勢志摩サミットで県産材が採用された実績が書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
木材を使う建物が増える傾向にあり、表面をより強く硬くすることで、これまで応えられなかった顧客の要求を満たせることに加え、学校・幼稚園・老人ホーム・病院・体育健康施設などの公共建物への参入機会がさらに増える可能性がある。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
日本酒づくりで手作業だった「ろ過」の工程を機械化するため、中空糸式ろ過機と中空糸膜SFフィルターを導入した。
効果:温度管理が0.5度の精度でできるようになった