ものづくり補助金平成25年度製造業三重県

コンピュータ制御式生産設備の導入による高付加価値帯締めの生産体制確立

株式会社井上資孝商店

この事例のポイント

  • 現有のカード制御式レース編機などの生産設備は物理的な制約があり、市場ニーズを満たす独自性の高いデザインの製品を多くは生産できない。
  • コンピュータ制御式レース編機を導入し、組紐用途に適した仕様の機種を選定した。
  • デザインの途中に異なる柄を入れられるようになり、デザインのアクセントとして付加価値を付けられる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社井上資孝商店
所在地三重県 津市
業種繊維工業
技術分野情報処理
従業員数13人
資本金3,000万円

事業の背景

当社は60年以上にわたり三重県伊賀市の伝統的工芸品である伊賀の組紐技術を用い、帯締めを生産してきた。機械組と手組みの両製品を生産しており、手組み生産は中国への海外委託をメインとしている。先染め染色の高品質カバーリング和糸やミックス和糸の開発、カード枚数を増やしたプログラム作成などにより、付加価値の高い製品の機械生産を試みてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現有のカード制御式レース編機などの生産設備は物理的な制約があり、市場ニーズを満たす独自性の高いデザインの製品を多くは生産できない。
  • 人手・技能高付加価値製品は手組みでしか作れず、手組みでは少量の生産しかできないため、安価で多量の生産が難しい。

やったこと

コンピュータ制御式レース編機を導入し、組紐用途に適した仕様の機種を選定した。デザイン画から組織図を作成し、機械動作デザインをもとに制御データ(プログラム)を作成した。PCソフトでデータを入力・編集しながら仕上げ、作成したデータでレース機を制御して高付加価値製品を生産する。導入に際しては、糸にかかるテンションの強化、生産速度の調整、専用組み口の作成などのチューニングが技術的課題となり、当社のノウハウを活かして最適条件を見出した。試作ではプログラムの不具合や和糸切れによる不良が出るたびにプログラムを修正し、再試作を繰り返した。

  • 加工機コンピュータ制御式レース編機組紐用途に適した仕様の機種
  • ソフト制御用データ作成用PCソフト

新しい製品・サービス:手組でしか作成できなかった帯締めを機械で生産でき、デザインのアクセントとして異なる柄を入れた高付加価値の帯締めを完成させた。

事業の効果

デザインの途中に異なる柄を入れられるようになり、デザインのアクセントとして付加価値を付けられる。市場が求める高付加価値製品を安価で多量に生産できる生産体制を整える。今後は帯メーカーからの組帯やアクセサリー用紐、海外輸出用バッグストラップ、刀紐など新たな用途を新規事業として順次展開する予定である。

今後の展望

今回の設備導入・安定化の後、増産枠の配分に優先順位を付けつつ、既に要望のある組帯、アクセサリー用紐、海外輸出用バッグストラップ、刀紐、ガラスメーカーとのコラボ携帯ストラップなどを新規事業として順次行っていく予定である。

  • 目標:従業者数: 13 名

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。