業界の常識を覆す、型紙によるオンデマンドの輪転式エンボス加工
新たな機巧による専用小型加圧機を特注で導入し、「型紙エンボスロール」による加工方法に取り組んだ。
効果:型紙エンボスロールの作製費用 500万円→1万円
上野印刷株式会社
成果見積書作成時間 10分/件→4分/件
| 事業者名 | 上野印刷株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 三重県 伊賀市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 従業員数 | 20人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
これまで印刷物の企画・デザイン制作から加工・納品まで一貫して対応し、地域に根差した印刷ビジネスを展開してきた。しかし印刷物を電子媒体に置き換える動きが進み、同業他社との差別化が課題となっていた。顧客が求める短納期・小ロット対応のため、時間的ロスを限りなくゼロに近づける必要があった。
抱えていた課題
やったこと
次世代ワークフローシステムとして、受注管理システムと制作製版ワークフローシステムを導入した。システム稼働に向けて作業の洗い出し、管理基準・業務運用ルールの整備、役割と責任の明確化、作業実行責任者の選出、研修などの体制整備を行った。見積書作成は8ページパンフレット(全頁4色、コート紙62.5K、中綴じ、2,000冊)で旧システム10分/件から新システム4分/件に短縮し、月間平均92件で月552分の改善とした。CTP出力の工程では検証4件の平均23分に短縮し、刷台1台あたり10分短縮した。営業は社内外の勉強会で企画提案力を高め、効率化で生まれた時間を営業活動に充てた。
| ソフト | 受注管理システム |
|---|---|
| ソフト | 制作製版ワークフローシステム |
見積書作成などの事務時間が短縮され、空いた時間を企画立案や販促ツールの企画にあてられるようになった。CTP出力と刷版工程の短縮により、従来の本工程所要時間が40%~50%(ケースにより異なる)削減できることが検証された。小ロットでも標準原価の精度が上がり、適正な価格で提案型営業に対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
印刷物の企画・デザインから印刷まで一貫対応という過去の事業を前提に、電子媒体への転換に対応する方向が示されている。
印刷物が電子媒体に置き換わる市場動向と同業他社との差別化の必要性は書かれているが、自社の強み・弱みの定量的な整理は薄い。
短納期・小ロット・営業の問題を課題として認識し、提案型営業への変革を計画している。営業事務時間の短縮や旧新システムの比較も示されている。
見積作成時間は10分/件から4分/件へ、月間改善効果は552分/月と数値で示され、CTP工程は23分の平均値と刷台10分短縮など数値目標と検証結果がある。
稼働準備の洗い出し、管理基準の整備、役割と責任の明確化、研修実施など体制整備の記述はあるが、人材規模や事務能力の具体は薄い。
デザイン知識のある営業配置、ネットワークによる校正対応、小ロット提案などターゲットと提供価値は整理されているが、ニーズの裏付けデータは乏しい。
導入→検証→展開の流れや今後の展望は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールの詳細は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
印刷ワークフローの高度化は一般的な分野だが、小ロット提案型営業と販促ツールのコーディネートで差別化を図る点が読み取れる。
地域に根差した印刷ビジネスという記述はあるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由の具体的記述は乏しい。
見積時間削減や工程時間40〜50%削減の検証結果が示され、費用対効果の方向性はうかがえるが、補助金投入額との比較は書かれていない。
ワークフローシステムと情報の一元管理による工程連携、ネットワークを使った顧客との校正作業など、デジタル技術の活用が具体的に書かれている。
印刷物から電子媒体・情報支援事業への転換が示されており、市場変化への対応はうかがえるが、日本経済の構造転換との関連は書かれていない。
地域に根差した印刷ビジネスの記述はあるが、地域の経済成長や雇用創出を牽引する内容は明示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
業務の効率化により営業余力を確保し、これまで注力できなかった地域や顧客に営業を行って収益向上を図る。制作・営業両部門にデザイン技術の高い社員を配置し、柔軟な企画提案で顧客の高い要求にこたえていく。
新たな機巧による専用小型加圧機を特注で導入し、「型紙エンボスロール」による加工方法に取り組んだ。
効果:型紙エンボスロールの作製費用 500万円→1万円
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円
課題解決のため、デジタル入力方式で自動運転が可能な8尺パネルソーと、スイッチ操作で鋸の傾斜角度を指定できるスライドソーの2機種を導入した。