回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社ビクトリー
成果ロス率 3%→0.2%
| 事業者名 | 株式会社ビクトリー |
|---|---|
| 所在地 | 広島県 府中市 |
| 業種 | 家具・装備品製造業 |
| 技術分野 | 材料製造プロセス,材料製造プロセス,情報処理,情報処理 |
| 従業員数 | 34人 |
| 資本金 | 800万円 |
| 設立 | 2006年 |
家具・インテリア市場では、(株)ニトリがコストリーダーシップ戦略で大量販売を行い市場を席巻してきた。2000年代以降、消費者にとって家具は住宅空間を満たす「備品」から、自分らしいライフスタイルを構成する要素へと変化し、少しずつ買い足されるようになった。自社は過去の補助事業で商品の質を向上させてきたが、需要の変化に対応するには生産システムの改善と川上・川下産業との連携が必要だった。
抱えていた課題
やったこと
生地の残りの長さを正確に記録し、正確な在庫数を把握した。生地供給会社と生地の在庫データを共有し、適時な発注を可能にした。ロールは1人の作業者でも簡単にセットできるようにした。CADデータを取り込み、高速自動延反機で生地を自動かつ高速に切り重ねさせ、傷のある箇所を避けて必要な生地を過不足なく切れるようにした。超高速コンベヤー延反機とその制御システムを稼働させた。
| 加工機 | 高速自動延反機(超高速コンベヤー延反機及びその制御システム) |
|---|---|
| ソフト | 生地在庫管理システム |
| 加工機 | システム化した裁断機 |
新しい製品・サービス:「コト」消費のコンセプトを加えた家具製品
延反工程のボトルネックを解消し、超高速コンベヤー延反機とその制御システムにより生産能力と作業負荷が改善され、生産効率が向上した。リアルタイムで在庫数と裁断に必要な割当数が把握できるようになり、受発注先とのデータ共有により在庫の適切な管理が可能となって、在庫管理業務の煩雑さが軽減された。過去の質向上に「コト」消費のコンセプトを加えることができ、ライフスタイルに応じた提案の下地が整った。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去の補助事業での商品の「質」向上から一歩踏み込み、「コト」消費を加えるとあり、過去取組との一貫性は読み取れるが経営戦略上の位置付けは具体的でない。
ニトリのコストリーダーシップ戦略や消費者ニーズの変化に触れ外部環境は示されるが、自社の強み・弱みと競争優位の関係は具体的に書かれていない。
ボトルネック工程となった延反工程と在庫数増大による管理負担を課題として認識し、延反機導入で解消する計画が示されている。
製品開発の目標として、ロス率3%→0.2%、生地切断100枚/日→300枚/日、作業員2名→1名、不良品50件/年→0件/年と数値が示されている。
補助事業を遂行する人材や事務処理体制についての記載はほぼなく、作業員数の削減に触れるのみである。
「コト」消費というコンセプトや顧客のライフスタイルへのニーズは書かれるが、ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
延反機とその制御システム導入、生地在庫管理との連携など手段は示されるが、スケジュールや中長期の検証は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
家具製品で「質」に加え「コト」消費のコンセプトを加えるとあるが、同分野での高付加価値化の水準や普及度は具体的でない。
府中・備後地区の家具・木工業の衰退と地域文化の維持に触れ、地域産業への貢献の意図は読み取れるが、雇用創出などの数値はない。
材料仕入高が△100千円、不良品件数の大幅減など効果の数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果は書かれていない。
CADデータ取込みによる自動高速裁断や生地供給会社との在庫データ共有など、デジタル技術でサプライチェーン連携を進める内容が読み取れる。
在庫管理やデータ共有などデジタル化の方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。
府中・備後地区の地場産業を代表し地方経済の牽引役となる構想が書かれ、地域特性を活かす事業であることが読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
地場産業を代表する企業となり、地方経済の牽引役となることを考えている。自社ブランドの立ち上げにつなげたい。他の家具製造業者と共同で製品企画を行い、ノウハウを蓄積して企画・開発力を高めている。府中・備後地区の家具・木工業の衰退に危機感があり、生産工程を改善して技術力を高め、製品の差別化を図ることで地域の文化を守りたいと考えている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。