ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業滋賀県

長期間性能を安定させる高濃度クリーンオゾナイザーの試作開発

株式会社メディカルサイエンス

成果既存のクリーンオゾナイザーに比べて本体価格で3割程度のコストを抑えることができたと考えている(性能などによって一概には言えない)。

この事例のポイント

  • 一般的に使用されているオゾナイザーは金属電極の劣化によりオゾン性能が低下する問題があった。
  • 最適な放電条件の各種設定と、使用素材の選定・絞り込みを行った。
  • 既存のクリーンオゾナイザーに比べて本体価格で3割程度のコストを抑えることができたと考えている(性能などによって一概には言えない)。高圧電源装置の稼働時の発生音をほぼ無くすことができ、顧客からは「驚くほど音が静か」との声を得た。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社メディカルサイエンス
所在地滋賀県 大津市
業種機械器具卸売業
技術分野精密加工,表面処理
従業員数8人
資本金1,000万円
設立2003年

事業の背景

当社は医療・環境衛生・動物医療分野向けに酸素・オゾンなどの生成機器や関連装置の製造・販売、設計・開発・保守を行っている。オゾンは医療・介護・酪農・食品などで殺菌・脱臭に広く使われ、今後も市場規模の拡大が想定されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力一般的に使用されているオゾナイザーは金属電極の劣化によりオゾン性能が低下する問題があった。
  • 品質・精度生成オゾンへ金属パーティクルが混入する問題があった。
  • コスト・採算これらの問題に対応した一部のオゾナイザーは高価であった。

やったこと

最適な放電条件の各種設定と、使用素材の選定・絞り込みを行った。絶縁材料にはコストを抑えるためセラミックを使用することとした。開発用機器を試作し、オゾナイザーの導電性ペーストの塗布量などについて各種の比較・評価試験を実施した。その結果、今後の改良に活用できる試験データを蓄積し、長期間性能を安定させる高濃度クリーンオゾナイザーのプロトタイプを完成させた。

新しい製品・サービス:長期間性能を安定させる高濃度クリーンオゾナイザー

事業の効果

  • 既存のクリーンオゾナイザーに比べて本体価格で3割程度のコストを抑えることができたと考えている(性能などによって一概には言えない)。
  • 既存のクリーンオゾナイザーに比べてメンテナンス費用で5割程度のコストを抑えることができたと考えている。
  • 比較対象製品によって異なるものの3割程度の小型化も図れていると考えている。

高圧電源装置の稼働時の発生音をほぼ無くすことができ、顧客からは「驚くほど音が静か」との声を得た。高圧電源装置の調整により、吐出圧力にかかわらずオゾンガス濃度を高く維持し安定化させることができた。既存製品と比べて本体価格で3割程度、メンテナンス費用で5割程度のコスト削減、3割程度の小型化を図れたと考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    事業の概要で医療・環境衛生分野への酸素・オゾン生成機器の製造・販売を行うと読み取れるが、経営戦略上の位置づけや過去の取組との一貫性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    オゾン市場は拡大が想定されると書かれ、既存の金属電極型の問題と高価格の課題を挙げているが、自社の強み分析は特長欄の一貫体制程度で具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    金属電極の劣化やパーティクル混入という課題を認識し、セラミック絶縁で本体価格3割減・メンテナンス費用5割減という数字で解決方向を示している。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    本体価格3割程度・メンテナンス費用5割程度のコスト削減と小型化3割程度が示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員8人で設計から保守までの一貫体制を持つと書かれるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客は「性能は十分」「驚くほど音が静か」との声があり、今後は厨房機器販売会社やスーパーなどユーザーに近い顧客へのアプローチも示されている。

  • 事業化までの道筋4

    制御電圧に対する高精度な高圧電源の開発準備を進め、今年度中に試作機完成を目指すとスケジュールと次の課題が示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    オゾン分野は医療・食品などで広く使われ市場拡大が見込まれるとあるが、同分野での高付加価値化の度合いは具体的に示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    医療・介護・食品などで殺菌・脱臭に広く使われると書かれるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は見当たらない。

  • 費用対効果3

    コストを3割・5割抑えたことや小型化の数字はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    セラミック絶縁や高圧電源の制御といった技術改良は読み取れるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    滋賀県大津市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用や地域経済成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

制御電圧に対しオゾンガス濃度をより高精度に可変できる高圧電源の開発に向けて準備中で、今年度中の試作機完成を目指している。完成後は展示会参加などで販売促進を行い、オゾナイザー販売商社やメーカーに加え、厨房機器販売会社やスーパーなどユーザーに近い顧客へもアプローチする。販売数増加による販売価格の抑制と売上拡大を見込んでいる。

事業者の声

性能は十分

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。