ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業高知県

自動クッキー成型機導入及びオーブン増設による「高機能クッキー」と「高知県産品を活用したクッキー」の生産体制強化

株式会社 モンプレジール

成果従業員数 4名→7名

この事例のポイント

  • 販売後に各取引先への出荷量が順調に伸びたが、手作業の製造ラインでは生産が間に合わなくなっていた。
  • 手作業で行っていたクッキー生地の成形作業を自動化する成型機を導入し、正確な計量と成形時間の軽減、作業速度の向上により量産化を図った。
  • 従業員数 4名→7名。成型作業の自動化とオーブン増設により生産能力が向上し、品質の均一化と量産体制が確立した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社 モンプレジール
所在地高知県 高知市
業種飲食料品小売業
従業員数7人
資本金10万円
設立2015年

事業の背景

設立時から地場の農産品を使った商品開発を行っており、生姜や土佐茶を使った「高知県産品を活用したクッキー」が人気商品となっていた。平成25年からはキヌアと高知県の農産物を使った「高機能クッキー」の開発に着手し、健康志向が評価されて県内外に新しい商流が多数生まれた。一方で、手作業ではクッキー生地の成形に時間がかかり、量産と価格競争への対応が課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力販売後に各取引先への出荷量が順調に伸びたが、手作業の製造ラインでは生産が間に合わなくなっていた。
  • 品質・精度「高知県産品を活用したクッキー」と「高機能クッキー」の品質を落とさずに生産体制を見直す必要があった。
  • 販路・情報発信商談会で大手商社・量販店からの受注が増えていたが、安定供給ができない状況だった。

やったこと

手作業で行っていたクッキー生地の成形作業を自動化する成型機を導入し、正確な計量と成形時間の軽減、作業速度の向上により量産化を図った。あわせてスチームコンベクションオーブンを導入した。熱風と蒸気を単独または併用して「焼く」「蒸す」ができる多機能加熱機器で、熟練職人の経験を数値化して標準化し、クッキーの生産能力を向上させた。

加工機クッキー成型機
加工機スチームコンベクションオーブン

新しい製品・サービス:キヌアと高知県産品を活用した健康志向の「ミレーサンド」。高知の懐かしいお菓子ミレービスケットを使用し、現在の主力製品となった。

事業の効果

  • 従業員数 4名→7名

成型作業の自動化とオーブン増設により生産能力が向上し、品質の均一化と量産体制が確立した。これにより地産外商に向けた幅広い販売業種・業態への提案が可能になった。手作業時代の街の洋菓子店から食品工場機能を備えた組織へ進化し、経営の安定化が進んだ。新商品の開発に時間を振り分けられるようになり、ミレーサンドが主力商品となって有名百貨店への納品も始まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去から地場の農産品を使った商品開発を続けてきたとあり、高知県産品クッキーの事業との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    キヌアと高知県産品を組み合わせた高機能クッキーで県内外に新しい商流が多数始まったとあり、他社と違う強みが具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業では生産が間に合わない課題を認識し、成型機とオーブン増設で量産体制を整える計画が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    生産能力や効率化の方向性はうかがえるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制4

    新たに3名を雇用し、食品団地の熟練職人からの助言を受ける体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    健康志向の高機能クッキーと地産の価値、ギフト展開などターゲットと選ばれる理由が整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    量産体制の確立や商談会への参加など方向性はあるが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達2

    経営安定化は当初計画以上とあるが、資金調達や財務状況の数値は書かれていない。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    キヌアを使った高機能クッキーで健康志向に評価されたとあるが、ジャンルの普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    地産外商による県内産品の販路拡大と3名の新規雇用が書かれており、地域への波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果2

    機械化で生産性が飛躍的に向上するとあるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    スチームコンベクションオーブンで熟練職人の経験を数値化し標準化したとあり、生産技術の革新はうかがえるが、サプライチェーン全体への貢献は薄い。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    高知県産の生姜や土佐茶を活かし、地産外商で雇用と地域の販路を広げている点が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

地産外商を強化し、大規模商談会への参加により販路を拡大していく。高知の個性を生かした新商品づくりを図り、より広い商圏への展開を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。