ものづくり補助金平成25年度製造業京都府

最新精密自動平面研削盤導入による複雑形状研削の高精度高効率自動研削化技術習得

ヒロセ工業株式会社

成果研磨精度 1倍→2倍

この事例のポイント

  • 外注に出すと納期まで2週間かかり、500mm×500mmの大きなものは研削できる外注先がなかった。
  • 最新式自動データ作成機能付きの精密自動平面研削盤を導入した。
  • 研磨精度 1倍→2倍。高精度・高効率の自動研削化により、研磨精度が従来の2倍以上に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名ヒロセ工業株式会社
所在地京都府 京丹後市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数35人
資本金4億円
設立1981年

事業の背景

当社は高精度な部品加工と金型製作を手がける精密部品加工メーカーで、6S活動を基盤に品質・納期・コストの優位性を築いてきた。金型製作は現在の主力部門になっている。マシニングセンタによる3軸から5軸の加工技術は確立していたが、平面研削では溝研磨や段差研磨などに対応できていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力外注に出すと納期まで2週間かかり、500mm×500mmの大きなものは研削できる外注先がなかった。
  • 新製品・新技術溝研磨、段差研磨、直角研磨など複雑形状品の研削に対応できず、折角の依頼を断ることがあった。
  • 品質・精度金型製作に必要な研削精度が既存設備では不足しており、他社ではできないレベルまで技術を高める必要があった。

やったこと

最新式自動データ作成機能付きの精密自動平面研削盤を導入した。導入機の積載重量は従来機の2.4倍となり、研削精度も大幅に向上した。IQ自動データ作成機能により、必要数値を入力するだけで最適条件や研削時間を算出し、砥石を必要な形状に自動成形できるようになった。これにより溝研磨、段差研磨、直角研磨など複雑形状の研削が可能になった。

加工機最新式自動データ作成機能付き精密自動平面研削盤

新しい製品・サービス:溝研磨、段差研磨、直角研磨など複雑形状品の研削および新分野への参入

事業の効果

  • 研磨精度 1倍→2倍
  • 納期 1倍→0.33倍
  • 積載重量 1倍→2.4倍

高精度・高効率の自動研削化により、研磨精度が従来の2倍以上に向上した。無人研削時間が増えて工数が減り、コスト削減と納期短縮が実現した。外注にかかる発送や検品の手間もなくなった。研磨精度が悪く受注できなかった焼入れ品の研磨も可能になり、受注の幅が広がって仕事量も増えた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の6S活動から金型製作へ進んだ経緯と、精密自動平面研削盤導入による新分野参入の狙いが書かれており、一貫性は読み取れるが数値は乏しい。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    外注で納期2週間、500mm四方の大物を研削できる先がなかったという課題認識があり、競争優位の方向性は読めるが市場データは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    導入後に研磨精度が2倍以上、納期が導入前の1/3程度、積載重量が2.4倍と数字で課題解決効果が示され、高付加価値化につながる計画と読める。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げに関する目標値は書かれておらず、納期短縮や精度向上の結果のみが示されているため、実現可能性の評価は限定的。

  • 事業を進める体制3

    毎年の社内コンペや全員参加の技術向上の取組が書かれており、人材育成の体制はうかがえるが、事務処理能力などの記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    焼入れ品の研磨が可能になり受注の幅が広がったと書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は具体的に示されていない。

  • 事業化までの道筋2

    工場の無人化を進める方針や展示会での新製品開発の方向は書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は明確に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    焼入れ品研磨や溝・段差研磨など従来困難だった形状の加工に取り組む点は高付加価値化の方向として読めるが、市場水準との比較は示されていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域の企業として新分野参入や受注拡大が書かれているが、波及効果や雇用創出などの公的補助の必要性を示す記述は少ない。

  • 費用対効果4

    無人研削時間の増加、納期が導入前の1/3程度に短縮、研磨精度2倍以上と、投資に対する効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    工場の自動化や展示会を通じた新製品開発は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献の記述は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    京丹後市という地域企業として新市場開拓や受注拡大に取り組む点は読めるが、地域経済への具体的な波及効果は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

工場の無人化を進め、人を介さない生産体制を構築する。鏡面加工やレーザー加工の技術を高め、加工困難な形状の高精度加工にも取り組む。展示会や異業種交流で新たな市場を開拓し、新製品開発を進める。

事業者の声

仕事がある間に次の準備を!忙しい時こそ新たな技術開発を

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。