新たな加工方法による「原板パネルの製作」と、それを活用した「新商品の開発」を間伐材で
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
京都美術化工株式会社
成果担当者は3日間でCADの操作をつかみ、自在に操ることができた。
| 事業者名 | 京都美術化工株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府 京都市 |
| 業種 | 印刷・同関連業 |
| 技術分野 | 情報処理 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1962年 |
当社は半世紀にわたり印刷物の後工程であるポストプレス(箔押し、断裁、折り加工、糊付けなど)に特化してきた。縮小傾向の印刷業界、特に小規模印刷事業者は売上の減少と利益率の低下に直面しており、大手印刷会社はプリプレスとポストプレスを内製化する動きを強めている。
抱えていた課題
やったこと
CADシステムを導入し、印刷事業者から預かった図面データを事前に共有して修正や作成を行えるようにした。CADの操作は担当者が3日間で習得した。顧客に対しては、製品のアイデアをもとにCADで試作品を製作し、新たな印刷商品を開発する企画提案型の支援を始めた。印刷工程は行わず、顧客である印刷事業者と協働する体制とした。
| ソフト | ArtiosCAD |
|---|---|
| 加工機 | サンプルカットマシンNS-R0907 |
| 加工機 | Ns-CreseLine8ATC |
新しい製品・サービス:登録商標「薄雲紙」を使ったパッケージ、化粧箱、絵葉書、ブックカバー、ポスター、カレンダー、カタログなどの新商品
CADの導入により、印刷事業者から預かった図面データを事前に共有して修正や作成ができるようになり、大幅な時間短縮と作業の効率化が実現した。従来の「またやり直しか」がなくなった。ポストプレスに加えプリプレスの一部である図面のノウハウを活かせるようになり、小規模印刷事業者への新商品開発支援が充実した。従来の待ちの営業から企画提案型の攻めの営業へ移行し、展示会出展で新規顧客獲得の第一歩を得た。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
印刷後の特殊加工に特化し半世紀の実績があり、CAD導入でプリプレスの一部を担う方向へ広げたと読める。ただし中長期の戦略文書としての記載は薄い。
小規模印刷事業者の価格・納期競争や通販印刷の台頭という外部環境と、箔押し・トムソン抜き等の自社の一貫生産力を対比して述べている。
図面修正の手戻りや時間ロスという課題を認識し、CAD導入による図面の事前共有・修正で時間短縮と効率化を図る計画になっている。
時間短縮や効率化は述べられているが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は見当たらない。
社内に経験者がいない中、担当者が3日間でCAD操作を習得した経緯があり、体制は読み取れるが人員計画の記載は薄い。
小規模印刷事業者向けの小ロット・新商品開発支援というターゲットと、薄雲紙などの商品例は読み取れるが、ニーズの裏付けは薄い。
CAD導入から効果発現までの経緯は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールの記述は見当たらない。
公開されている事例からは読み取れません。
パッケージ商品開発支援という分野で、印刷物の装飾性や機能性への要求の高度化に応える点は読み取れるが、市場水準の数字は示されていない。
印刷業界の縮小という課題に対し小規模事業者を後方支援する点はうかがえるが、経済波及や雇用創出の記述は薄い。
時間短縮や作業効率化が実現したと書かれているが、補助金額に対する付加価値増加などの費用対効果の数字は見当たらない。
CADによる図面共有で顧客と協働する仕組みを作り、デザイン会社との協働も視野に入れており、サプライチェーンでの連携はうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
京都の企業として商品開発を支援する点はうかがえるが、地域の特性を活かした雇用や成長への言及は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
今後も積極的な営業活動を続け、「プリプレスができるポストプレス会社」という特長をアピールしていく。デザイン会社などとの協働によるパッケージ商品開発支援も進めていく。
自分たちが作ったモノに自信があり、誇りになり、人に自慢したくなる。
公式の事例集より(原文のまま)
従来チップ原料や合板芯材にしか使われていない国内の杉・檜の間伐材を、高付加価値の板材(原板パネル)に加工する新工法を開発した。
効果:従来工法と新工法の比較で約85%の時間短縮
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
大日メタックス㈱にて、機械本体の納品前に制御ソフトと加工プログラムをインストールし、試験加工を行って検査した。
効果:製造工程数 12工程→8工程