ものづくり補助金平成25年度製造業大阪府

新技術開発『古着がカラフルな繊維強化プラスチックに生まれ変わる!!』

株式会社ロングリーチ

この事例のポイント

  • 主力のシステムキッチン部材組立は技術の差別化が難しく競合他社も多いため、他社に負けない独自技術が必要だった。
  • 廃棄衣類を繊維状にほぐす「開繊」の技術を開発し、さまざまな技術を検討した結果、最適な方法と条件を見つけた。
  • 廃棄衣類を繊維強化プラスチックとして再利用する技術が確立され、試作品は5色の名刺1,000枚やマグネットバー3,000本の実売につながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ロングリーチ
所在地大阪府 和泉市
業種プラスチック製品製造業
技術分野材料製造プロセス,複合・新機能材料
従業員数10人
資本金700万円

事業の背景

主力事業は大手家電メーカーが手がけるシステムキッチンの部材組立である。技術の差別化が難しく競合他社も多いことから、約10年前から売上高が低下している。廃棄衣類の年間発生量は約100万tとされ、約80%が焼却処分されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術主力のシステムキッチン部材組立は技術の差別化が難しく競合他社も多いため、他社に負けない独自技術が必要だった。
  • その他約10年前から売上高が低下しており、事業の立て直しが求められていた。
  • その他廃棄衣類の年間発生量は約100万tで、そのうち約80%が焼却処分されており、有効なリサイクルシステムが築かれていなかった。

やったこと

廃棄衣類を繊維状にほぐす「開繊」の技術を開発し、さまざまな技術を検討した結果、最適な方法と条件を見つけた。繊維とプラスチックを複合する「複合ペレット」の生産にも取り組んだ。プラスチック樹脂内への繊維の均質分散化と繊維の高濃度化を、テスト機のレベルでクリアした。廃棄衣類の色を生かし、赤、青、黄色などカラフルな成形品の試作を行い、定規、名刺、マグネットバー、ブックカバー、フラワーポット、デッキなどを製作した。

新しい製品・サービス:古着など廃棄衣類の繊維廃材とプラスチックを混合した、カラフルな繊維強化プラスチック製品

事業の効果

廃棄衣類を繊維強化プラスチックとして再利用する技術が確立され、試作品は5色の名刺1,000枚やマグネットバー3,000本の実売につながった。リサイクル製品でも安く売らず、製造技術による品質の良さとカラフルさを付加価値として販売する方針である。大阪府泉南市のカーペット工場から月10tの廃材を調達し、紙管のリサイクル品として供給する計画も持ち上がっている。量産設備を導入すれば、これまでになく安定した事業として期待できる。

今後の展望

量産機を生かし、さまざまな特性に優れた高付加価値な繊維強化プラスチックの開発を進める計画である。カーペット工場への紙管供給が商談としてまとまれば、廃材の省資源にもつながり、安定した事業になると期待される。

事業者の声

他社でもできる技術では、資本力の強い他社に負ける。自社しかできない技術に挑戦する

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。